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1800.新世紀まであとわずか 投稿者:ゆきりん  投稿日:12月31日(日)22時37分45秒

出無精の管理人です(^^;)。
にもかかわらず、芦辺さんとみなさんが楽しく語らってらっしゃるのを楽しく拝見しておりました。
どうもありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。

>芦辺さん
 来年のより一層の御活躍をお祈りしております。
 あまり役に立たず、申し訳ありませんでした。

それでは皆様よいお年を。

1799.皆様、良いお年を。 投稿者:かんとく  投稿日:12月31日(日)19時27分46秒

 年内はレスなどをすっかり芦辺さんにお任せしっぱなしで、管理人一同はすっかり出不精となってしまいました。にも拘わらずの熱心な書き込みに、心から御礼申し上げます。来年以降もますますの御愛顧を下さいますよう。

>芦辺様
 えー、投函は年明け以降になってしまいますが、僭越ながら年賀状を出させていただこうと思っております……今年は頂戴しながらほったらかしで申し訳ありませんでした。来年も何卒宜しくお願いいたします。

>芦辺組諸氏(ってちゃんと見てるか?)
 件の企画について、意見ありましたらあっちに流してね。私は春から夏にかけてのスケジュールが危険な状態になりつつある気がしますので、年明け以降からじわじわと動き始めたいと思っておりますので。あ、そういうわけで、可能でしたら件の原稿を、お暇なときにでも頂戴できると有り難いです>芦辺様。
 しかし、こんなに色々手出しして、本当に六月末までに全部片が付くのだろうか……自分でもちょっと不安だ。同人絡みはギリギリのスケジュールでもいいかなあ……七月末迄ぐらいで。ま、年が明けてからまた考えよう。

 ともあれ皆様、良いお年を! また新世紀にお会いしましょう!

1798.年末の御挨拶に 投稿者:弓納 悟  投稿日:12月31日(日)17時28分03秒

芦辺様>
 オノレ・ド・バルザック氏は作家なのですね。オノレ……凄い名前ですね……。
 松本清張氏、小松左京氏……ですか、済みません、まだ両作家さんの作品も未読なんです(ああ、無知具合が明かされる^^;;)古い時代の作家さんの作品も読みたいとは思いつつも、どれから手に取っていいのか分らないので、躊躇してしまって買えないでいたり。
 でも、芦辺さんが述べたように、「この世界を自分のペンで丸ごと書き尽くそうとする情熱が共通してる」というのを是非、見てみたいので探してみることにします!
 今年は本当に、私の毎度毎度の詰まらない質問に、丁寧なお答えありがとうございました! また来年もお邪魔させて戴きます。厭だと云われても、お邪魔させて戴きます(笑)
 よい年末をお過ごし下さい(^^)
 
田辺様>
 前々から聞きたかったのですが、どのようにしたらそのように詳しくなれるのでしょうか?(笑)コツがあれば伝授して下さいぃぃ。

鮎様>
 NHKで名探偵ポワロスペシャル「アクロイド殺人事件」観ました。1999年の作品なんですねぇ。心なしか、デビッド・スーシェ氏の頬が痩けているように感じましたが……。ポワロものにしては、珍しい作風でした、はい。

1797.出たっ 投稿者:芦辺 拓  投稿日:12月31日(日)01時06分21秒

>田辺さん

 いやいやいや、僕としても二階堂氏の作品が楽しみなのでして、当方は果たしてどうなりますか。僕が書く予定なのは「フレンチ警部と雷鳴の城」と題しまして、もうタイトルからしてアレであります。なお、この作品の落ちにはわが盟友も激怒必至で、それが今から心配です。

 えっ、「二つの密室」はそんな話でしたか。いかんなー、何がさて現物に触れないと。ハルキ文庫版『厨子家の悪霊』、出版芸術社版『帰去来殺人事件』を続けて読んですっかり堪能し、お腹がベフッとなっていたのですが、これは明日にでも本屋へ。『明治断頭台』に見る機械的トリックは、日本古来のからくり趣味に通じると思うのですが、このあたりのセンスは西洋人(たとえばカーなどと比べて)とどう違っているのでしょうか。誰か分析してほしいもの。

 霧の湖から大怪獣レトロ出現! おっと、これじゃあウルトラシリーズだ。


1796.『霧の湖』再見! 投稿者:田辺 正幸  投稿日:12月30日(土)22時59分57秒

成る程。二階堂さんと競作されるのは、「ミステリマガジン」四月号の「カー特集」でしたか。
確かこの特集には、密室ものの佳作である『第三の銃弾』の完訳が一挙に掲載される予定だとか……。『真説ルパン対ホームズ』及び『名探偵の肖像』の作者によるカーのパスティーシュ対決は果してどちらに軍配が上がるのでしょうか……。

昨日この掲示板で出版芸術社の『山田風太郎コレクション』のことを書いたら、皆さんからの反響が凄いので驚きました。う〜ん、隠れ風太郎ファンがこんなにいたとは……。
で、本日はその『山田風太郎コレクション』の第一巻である『天狗岬殺人事件』を読了。相変わらずの奇想の数々を堪能させてもらいました。
一番の怪作は、鮎さんも書いていた『二つの密室』でしょうか。究極の密室状況を描いたふたつの小品からなる短編ですが、エラリー・ヴァンスの活躍する第一話はアインシュタインの相対性理論を用いて犯行時刻まで時間を遡り、犯行現場を押さえるという究極の探偵法。そしてエラリー・ヴァンスの前に現れた意外な犯人は……? 皮肉な結末が冴える一編です。
第二話はジャック・フットレル創造するところの、思考機械ヴァン・デューゼンが再び独房からの完全脱獄に挑みます。結末は風太郎お得意の○○○ネタ。あの幻の傑作『うんこ殺人』を彷彿させるスカトロ系ミステリーです。

山田風太郎のミステリーと言うと、私は茨城歓喜ものの『帰去来殺人事件』と、明治ものの連作『明治断頭台』が双璧だと思うのですが……。特に『明治断頭台』の中の一編である『怪談築地ホテル館』の奇想天外な遠隔殺人の方法や、『永代橋の首吊人』のアリバイ・トリックなどはとうてい他の作家では考えつかないでしょう。
でも、私が一番好きなのは『天国荘奇談』ですね。旧制中学時代の悪童四人組が奇想天外な策略を用いて、次々と教師を○○○まみれにするという内容には、鼻をつまみながら大笑いをしたものです。一説によるとこの作品は作者自身の中学時代の体験がベースになっているとか……。古き良き時代のバンカラ学生たちのハチャメチャぶりが郷愁を誘う作品です。

押し入れの中を探し回り、やっとの思いで上原ゆかり主演のNHK少年ドラマシリーズ『霧の湖』のビデオ前後編二巻を引っ張り出してきました。年末年始の特別番組を見飽きたら、久し振りに見てみようと思います。当時現役の女子高校生だった上原ゆかりの初々しい姿だけでも、一見の価値はあるでしょう。なお、別荘の管理人に現在はコメディアンとして活躍している及川ヒロオが扮していました。これは小さな発見!

1795.あいやー 投稿者:  投稿日:12月30日(土)12時24分17秒

>芦辺さま
お粗末なページですみませんでした^^;
近日中にリンクをはらせていただきます。

カーのパスティーシュということは「ミステリマガジン」ですね。「ジャーロ」の方だと思っておりました。

余談ですが、今日と明日NHKで名探偵ポワロスペシャル「アクロイド殺人事件」と「エッジウェア卿の死」の二本が放映されますね。

それでは。

http://www.geocities.co.jp/Bookend-Shikibu/3282/


1794.ふああ(またまた取り急ぎ) 投稿者:芦辺 拓  投稿日:12月30日(土)06時19分40秒

>鮎さん

 ホームページ拝見。着々と充実を進められているようで頼もしき限りです。よろしければ、またリンクなど一つ。おっ、あの「エラリー・ヴァンス」ものが入りましたか。僕も噂にのみ聞いていた作品です。全然関係ありませんが、僕は今、カーのパスティーシュ書きかけてます。

>弓納さん

 ありゃ、小生が日ごろホラばっかり吹いているせいで、オノレ・ド・バルザック氏が架空の人物に……。で、どういう作家かといいますと、松本清張氏、小松左京氏がそれぞれ推理小説とSFの世界において「バルザック的存在」と呼ばれてきたといったら、何とか見当がつくんじゃありませんか。いや、作風とか作家的位置というよりは、この世界を自分のペンで丸ごと書き尽くそうとする情熱が共通してるんですけどね。とはいっても、僕もそんなにドバッと読んでるわけではないのでお恥ずかしい。

1793.ふあ 投稿者:弓納 悟  投稿日:12月30日(土)01時15分55秒

 忙しくしている間に、こんなに書き込みが(^^;;
 こんばんは、皆様。
 森江春策=バルザック、と書かれていますが、推測するに(推測しなくても)外国の方の名前なのでしょうが……、実在の人なのでしょうか?(^^; 

 来年こそは、有名過ぎて今まで手が出せなかった江戸川乱歩や、横溝正史、高木彬光作品などなどを沢山読んでみたいと思います(今頃……ですけど)海外作品にもおそるおそる手を出してみたいですし。これで、少しはレトロネタについて行けるかもしれません!(レトロ道はそんなに甘くないでしょうが……)

 芦辺様、皆様、年末の忙しさに身体を壊さないよう無事、年を乗り切ってくださいませ。
21世紀の日の目をたんと眺めましょう(あ、私のとこ雨か曇りかも^^;;)

1792.山田風太郎コレクション 投稿者:  投稿日:12月30日(土)00時28分14秒

本日、山田風太郎コレクション1『天狗岬殺人事件』を入手し、読んでおります。
中でも驚嘆したのは「二つの密室」です。どうしてこのような作品が埋もれてたんでしょう。
エラリー・ヴァンス氏、万歳!

http://www.geocities.co.jp/Bookend-Shikibu/3282/


1791.取り急ぎお答え(バタバタしていてすみません) 投稿者:芦辺 拓  投稿日:12月29日(金)23時55分21秒

>カスミさん

 いえまぁ、モデルというわけではないんですが。でも、バルザック二十歳代のころの肖像には、森江の面影ありかも。あの髭を生やしてでっぷりした文豪としての写真ではありませぬ、念のため。

>田辺さん

 実はそうなんです。ところで僕は、スカーレットのケイン警部とかキングのロード警部とか、妙に無性格な捜査官名探偵って好きなんですよ。キャラ立ちしてないのがかえって新鮮なのかもしれません。

>響乃さん

 「山田風太郎コレクション」は今年の春あたりから刊行がささやかれていたのですが、やっと動き出したようです。なお山風作品についてのくわしてデータは下記の「密室系」というページへどうぞ。

http://www2s.biglobe.ne.jp/~s-narita/new/index.htm


1790.山田風太郎コレクション!!! 投稿者:響乃  投稿日:12月29日(金)23時08分29秒

田辺様

そ、そんなものが刊行されるんですか!
うー、ボーナスとっとけば良かった。マンションのローンの繰り上げ返済に
つぎこんでしまったばかりです。きゅーん。

それにしても芦辺さんの掲示板のおかげで
いろいろな情報にであえて嬉しいです。
「このミス」も拝読しました。
隠し玉の数々、楽しみです♪

1789.芦辺版「人間喜劇」を! 投稿者:田辺 正幸  投稿日:12月29日(金)22時26分30秒

芦辺さんは高校時代、バルザックに傾倒しておられたのですか?
確かに思春期のある一時期って、特定の作家や哲学者に夢中になることがありますね。かくいう私はドストエフスキイをはじめとする十九世紀のロシア文学にのめりこんでいました。ただ、同じドストエフスキイでも、私の場合は初期のロマンチシズム溢れる中短編のほうがお気に入りでして(『白夜』なんて何回読み返したことか……)、『白痴』から『カラマーゾフの兄弟』にいたる大長編群は大学に入ってから読んだような次第ですが……。
ところで、ヘッセとかのドイツ文学がお好きな盟友某氏って、ひょっとして二階堂さんのことでは……?

ここのところ会社の仕事が殺人的な年末モードで、こちらに書き込みすることが出来なかったのですが、ようやく本日から1月8日まで十一日間の年末年始の休暇を取ることが出来ました。私には帰省するような田舎もありませんので、この年末年始は忙しさにかまけて読み逃したミステリ小説を片付けることに専念したいと思います。
で、その第一弾として、本日はロジャー・スカーレットの『猫の手』を読了! 二階堂さんが御自身のHPで絶賛していらしたので大いに期待して読んだのですが、確かに黄金期のミステリにふさわしい傑作でした。タイトルの『猫の手』には二重の意味があるのですが、その両方がストーリーに絡んでくるのが興味深いところです。スカーレットの作品というと、江戸川乱歩が『三角館の恐怖』に翻案した『エンジェル家の殺人』が有名ですが、『猫の手』はそれに勝るとも劣らない傑作でした。
う〜ん、この勢いで、かつて抄訳しかされなかった『ベーコン・ヒルの殺人』や『白魔』が完訳決定版で出版されないでしょうか……。

最近一番驚いたことといえば、出版芸術社からの『山田風太郎コレクション』の刊行! これはレトロネタとも重複しますが、山田氏の膨大な作品群の中で、いままで一度も単行本に収録されたことのない作品ばかりを収録した作品集です。第一巻の『天狗岬殺人事件』には現代ミステリを中心に十七編を収録。第二巻には忍法帖シリーズで唯一単行本にならなかった『忍法創世記』、第三巻には『十三の階段』『白薔薇殺人事件』『怪盗七面相』等の連作中編を収録! 中でも第三集に収められる予定の連作は、「本格推理マガジン」で取り上げてもらおうと考えていただけに、こんな形で読むことが出来るとは思いませんでした。う〜ん、二十世紀の最後で最高に嬉しい贈り物に出遭えました。
二十一世紀もレトロネタは不滅です!

1788.そうなんですか! 投稿者:カスミ  投稿日:12月29日(金)19時23分24秒

森江春策探偵のモデルはバルザックだったんですね。びっくりしました。目からウロコです。

1787.日記めいた無駄話 投稿者:芦辺 拓  投稿日:12月28日(木)04時33分35秒

 某誌の短篇、盟友某氏との競作になりそうなので、頭をひねりつつテレビのスイッチをひねりますと、木村拓哉・常盤貴子主演の「ビューティフル・ライフ」の年末集中再放送をやっておりまして、キムタク氏のハサミさばきを見ているうちに、ふと思いついて数か月来ごぶさただった散髪に行くことにしました。その帰途、藤原書店から出ている《バルザック「人間喜劇」セレクション》を見かけ、前から気になっていたのですが、つい未読の3冊ほど買ってしまいました。最近ズボラになっているので、さていつ読めますか。バルザックかぁ……高校時代、盟友某氏はヘッセとかのドイツ文学がお好きだったみたいですが、僕は断然バルザックでした。何つったって森江春策=バルザックなんでして。

1786.お疲れ様です 投稿者:森江賢二  投稿日:12月26日(火)23時34分12秒

脱稿、お疲れ様です。先ほど『不思議の国』を読了しました。芦辺さんの作品に
おける権力機構に対する視点が好きです。大阪(大坂?)警視庁のことも、一度
調べてみたいと思っています。
ちなみにリンゴ20キロというのは、三回行われた募集の総計ですが、下宿に
5キロ届いた時はさすがにおすそ分けをしてまわりました。今回いただいた10
キロは、もう半分ほどになっています。

1785.Re:前夜祭 投稿者:芦辺 拓  投稿日:12月26日(火)03時30分42秒

>森江賢二さん

 リンゴ20キロとは……。先日、家の知り合いからスイカをいただいたのですが、値打ちものと知りつつも、連日の寒さにとても食べる気になれずにいるうち(温めて食うわけにもいきませんしねぇ)、どうやら駄目になってしまったみたいです。もらった相手にも悪いし、こういうのは気をつけなきゃいけません。

 学校の構造……確かに、特に意識しない限り自分の母校をモデルにしてしまいますし、実際そうなりましたが、あれはリレー小説でしたからね。『前夜祭』は第一回を担当したので、全くそういうことは考えずに造形したキャラクターに「血と出生」の問題があとの執筆者によって付け加えられ、度肝を抜かれたものです。そういったものです。

 今日『時の密室』脱稿後、初の小説「深津警部の不吉な赴任」(73枚)を印刷所が閉まるのを間近に書き上げました。いやー、雑誌の締め切りはドキドキします。いつもながらラストを書き終えたあとは生活時間帯めっちゃくちゃ。

1784.前夜祭 投稿者:森江賢二  投稿日:12月26日(火)02時24分43秒

以前もこのHNでお伺いしたかどうか自信がないのですが、森江と申します。
探偵さんと苗字が同じで、書き込みづらいのですが、響乃さんがいらっしゃった
ので……。僕も先日リンゴをいただきまして(これで愛川さんから計20キロの
リンゴをせしめたことになる)、その余波をかって『前夜祭』に参加しようと思って
います。芦辺さんと高校が同じなので(しかも附高祭有志で前期の自治会長)、
建物の配置(特に焼却炉)や設定(後夜祭のファイヤーストームとか。いまもあるの
かな?)が分かって有利かな、と思っていたのですが、考えてみれば、ほかの方は
知らないんですよね。おかげで、特に伊井さんの辺りで頭の中にあった建物とずれて
きたりして(音楽室は4階という固定観念が……)、しかも拾うつもりだった伏線が
北森さんに全て拾われてしまったりで、四苦八苦しております。とにかく、なんとか
〆切までに仕上げて応募したいと思います。長文、失礼しました。

1783.Re:少年探偵 投稿者:芦辺 拓  投稿日:12月24日(日)23時34分55秒

>二階堂さん

 ぎょぎょっ、(ト、よく少年物に登場するお人好しの警部さんか道化役の三流探偵のように驚く)ご指摘の「別冊宝石 少年探偵」まるごとの復刻ではないにせよ、なぜ私のひそやかな野望をご存じなのですか。幻の名作シリーズで、少年探偵小説をとりあげようという話は前からありまして、ただそれだけで一冊作っていいのか、そうではなくて大人ものの作品発掘と抱き合わせた場合、整合性はどうかというのに思い悩んでいるのです。

 ちなみに、その「少年探偵」の内容を「宝石」昭和27年7月号の広告から列記すると、

  痛快探偵「地獄の魔王」 島田一男
  秘境探険「野獣王国」  香山 滋
  怪盗ルパン「謎の家」  保篠龍緒
  西部活劇「西部の冒険」 岩田 賛
  航空小説「不安な航空路」海野十三
  冒険小説「黄金魔城」  武田武彦
  怪奇探偵「人形館の秘密」高木彬光
  少年推理「花びらと怪盗」大下宇陀児
     「怪盗どくろ指紋」横溝正史
      「二十面相物語」江戸川乱歩

 ――なっています。テキストさえ手に入ればねえ。

1782.少年探偵 投稿者:二階堂黎人  投稿日:12月24日(日)14時15分44秒

ねえねえ、芦辺さん。今度は、「別冊宝石」の中でもとりわけ稀覯本の『少年探偵』の巻をまるごと復刻するというのを芦辺さんがやりませんか。やってくださいよお。

1781.ありがとうございます 投稿者:芦辺 拓  投稿日:12月23日(土)01時05分00秒

>いなばさがみさん

 どうもどうも、お言葉恐縮です。島田一男氏版『怪人対名探偵』については、「黒白」さんのページにくわしい紹介があります(下記)。ここは内外の古いミステリが好きな人にはこたえられないページで、ことにジュヴナイルについて豊富な書影とともに紹介しているのはこちらぐらいでしょう。ぜひ、ほかのコーナーもごらんになってください。

http://homepage1.nifty.com/kokubyaku/shimadaj.htm#「怪人対名探偵」


1780.おめでとうございます 投稿者:いなばさがみ  投稿日:12月22日(金)22時40分50秒

重版おめでとうございます。早見さまの書き込みではありませんが、年末恒例のあれこれで沢山お名前を見かける事ができてうれしいです。
前から一度お尋ねしたかったのですが、「怪人対名探偵」というタイトルは島田一男のジュブナイルにも同一のものがありますね。何か関連があるのでしょうか。当時のジュブナイルって奥が深すぎて…どこかでまとめて復刊してもらえるといいのですが。

1779.恐縮です 投稿者:芦辺 拓  投稿日:12月22日(金)20時33分54秒

>早見さん

 お言葉、ありがとうございます。この前、某氏の日記を見ていたら、やはり増刷を手放しで喜んでおられて、「へえ、あの人も……」と思ったものです。また、ある女性編集さんはみんなで色紙を書くことになったとき、最も好きな言葉として「重版出来」を選び、これは大ウケでした。

1778.おめでとうございます 投稿者:早見裕司  投稿日:12月22日(金)19時54分43秒

「怪人対名探偵」、重版おめでとうございます。
「週刊文春」の年間ミステリベストにもランキングされましたね。あの作品の
ファンなので、とてもうれしいです。

http://www.hayami.net


1777.皆様に御礼!〜『怪人対名探偵』重版決定 投稿者:芦辺 拓  投稿日:12月22日(金)18時47分29秒

 暮れも押し詰まってまいりましたが、いかがお過ごしですか。先刻、講談社文芸第三より連絡がありまして、『怪人対名探偵』重版決定しました。当たり前のようで、これが当たり前でない昨今の出版事情。これもみなさんの応援のおかげでありまして、この場を借りまして厚く御礼申し上げる次第です。

 でもって、この場を借りまして業務連絡をば>かんとく

2001〈平成13〉年
● ブックエンドボイス/『りら荘事件』
  『小説宝石1月号』(光文社・2001年1月1日付発行)

1776.いらっしゃいませ、おとぎさん! 投稿者:芦辺 拓  投稿日:12月21日(木)23時22分40秒

>おとぎさん

 よくいらっしゃいました。これからもどうかよろしく。『和時計の館の殺人』をお読みいただきまして、ありがとうございます。そういう風におっしゃられますと、「よーし、次の作品からはぶち込むトリックを節約するぞ」という決意がゆるむではありませんか。ぜひまたおいでください。今はちょうどレトロネタとかが小休止してるので、書き込みの方もどしどしどうぞ。

1775.芦辺さん、はじめまして 投稿者:おとぎ  投稿日:12月21日(木)18時12分49秒

はじめまして。おとぎといいます。最近あちこちのミステリィ系サイトをまわっています。
「和時計の館の殺人」読ませていただきました。トリックが豊富でおもしろかったです。
また、お邪魔しますので、宜しく。常連のみなさんも。

1774.謎、氷解 投稿者:芦辺 拓  投稿日:12月20日(水)01時26分56秒

 ああ、そうでしたね>響乃さん。クリスマスライブ。楽しんできてください。そう言えば、この一年、この掲示板で森江イメージもめまぐるしい進展(?)を見ましたね。

 トリックといえば……しまった、今度の作品で《金獅子》の出番がちと足りなかったような気がする。ちょっと再検討しますか。

1773.リンゴジャムの謎 投稿者:響乃  投稿日:12月19日(火)23時46分33秒

入賞の賞品が「りんご10キロ」だったのです。
さすがに一人では食べきれないだろうと・・・。(笑)

私は森江探偵を彷彿とさせる(?)ミュージシャンのクリスマスライブに
通いつめる日々。

トリックちゃん、元気になってよかったですね♪

1772.Re:お久しぶりです 投稿者:芦辺 拓  投稿日:12月18日(月)23時33分32秒

>響乃さんへ

 ということで新ハンドルでもよろしく。「スケートおじさん」での好成績、おめでとうございます。『前夜祭』はその後、ちょっとようすを聞きませんが、角川書店のページなどでご確認のうえ、ぜひ挑戦のほどを。リンゴジャムとは、はてさて……?

 全然関係ありませんが、今日抜糸してもらったトリック、昨日あたりから食欲もすっかり回復し、好き放題はしゃぎたおすところまで復活しまして、「お前、おとなしくしていたこの二週間ほどはいったい何やったんや……」とぼやきたいぐらいであります。

 街中クリスマス……うう、7年ぶりだかに復活したJR東海・シンデレラエキスプレスのCMぐらいでしか実感できぬわが身が情けないです。

1771.お久しぶりです 投稿者:まゆみ改め響乃  投稿日:12月18日(月)20時08分46秒

街中すっかりクリスマスですね。
今日からハンドルを変えてみました。

実はちょっと前にこの掲示板でPRをされていた、愛川晶さんの
「スケートおじさん」の謎にトライしてみたところ、
選外だったんですが、「強く印象に残った」と筆名を掲載していただきました。
わーい。(その筆名が「響乃」です)

もし万が一入賞したら、この企画を知るきっかけになった
芦辺さんに感謝の気持ちをこめ、リンゴジャムをつくって
おおくりしようかなどと妄想が爆走していたのですが。。。

これで調子づいて、「前夜祭」に挑戦してしまうかも???

1770.ありがたきかな 投稿者:芦辺 拓  投稿日:12月18日(月)18時15分43秒

>かんとく&たれきゅん嬢

 リンクとリストの件、すみやかな対応ありがとうございました。しかし画面上から消えても、心のリストには深くキツーく刻み込まれていますのでご安心を。必ず、やります。

1769.うわーっ 投稿者:芦辺 拓  投稿日:12月17日(日)06時32分52秒

 著作リストの項を見たら、『グラン・ギニョール城』がもう予定作品に載っている。こ、これはマズイっすよ>かんとく。一応は刊行、せめて完成のメドの立った作品以外はいかんです。それならば、これと同等ないし優先して掲載されるべき書名があるです。それがまだ何とは言えませんが。というわけでよろしく。あと、揚げ足取りで恐縮っスが、長編リストの (森江春策シリーズ長篇・*)の注記が最後の二つだけ大きいようであります。
 

1768.なるほど 投稿者:芦辺 拓  投稿日:12月17日(日)06時21分02秒

>縹さん

 わかりました。では、そういうことでよろしく>かんとくorたれきゅん嬢
(人任せで申し訳ない)

1767.用件のみにて失礼いたします; 投稿者:  投稿日:12月17日(日)02時27分57秒

本来ならばメールでお知らせするべきなのですが、
いまいちどこに入れて良いのか分かっていませんもので(不精者;)
拙宅ホームページのアドレスが下記の通り変更となりました。
お手数ですがリンクの変更を宜しくお願いいたします。>管理者様

尚、伝わり次第この書き込みは削除していただいて構いません;;
ご迷惑をおかけして、申し訳ありません…。

http://members.jcom.home.ne.jp/zipang/


1766.大変でした 投稿者:芦辺 拓  投稿日:12月16日(土)01時28分06秒

>やずみさん

 まあ、本人ならぬ本犬はこりたようすもなく、食欲だけはかなり控え目になっていましたが、まぁ何とかなるでしょう。さて、ちょっとまた短いものにかかっているのですが、果たしてどうなりますか。またご報告します。

1765.ペットの病気は大変なんですよ。 投稿者:やずみ  投稿日:12月15日(金)00時37分58秒

>芦辺さん、

たいしたことが無くてようございました。しかしゴールデンレトリーバーってのは凄いですね。まさかそんなものが腸に入るまで食べるとは。うちはヨークシャーテリアなのでそういうことは一度も無いです。まあ食い意地はそれなりにはってますけどね。しかし犬は病気になっても治療は人間の様にはいかないので、いい獣医さんにかかっているかいないかは生死の分かれ目です。行くのが遅いと死につながる事も多々ありますし、これからもお大事に。

1764.いろいろお礼大会 投稿者:芦辺 拓  投稿日:12月14日(木)17時58分02秒

>弓納さん、みわっち。さん、菫さん&皆々様

 いや、どうもありがたきお言葉の数々。「あとから思えば、あれが芦辺拓の全盛期だった……」なんぞと後世の歴史家(誰やそれは?)に言われぬように頑張ります。今ちょっと森江ものの短編であわてているのですが、その次は『時の密室』と並ぶ20世紀の宿題だった長編にかかりたいと思います。こちらでは新しい捜査官キャラ登場か? ご期待ください。むろん、みわっち。さんが挙げられたような森江シリーズも。

1763.もっとレトロな 投稿者:菫(SUMIRE)  投稿日:12月14日(木)06時09分55秒

赤穂浪士の日です、今日は。夕べTVで見たら、何と刃傷松の廊下はワタクシメの誕生日でございました。
ア、10000ヒット越えて、何と10077じゃありませんか!おめでとうございますゥ〜
これも頻繁に書き込みされてる芦辺さまとかんとく様の不断の努力の賜物と感涙の極みでございます!しかも「本格ミステリ・ベスト10」での快挙!良い世紀末ですネ!
この勢いで21世紀も益々繁盛!(なんだか年賀状モードダヮ)
「時の密室」も楽しみにしております!

1762.10000HIT! 投稿者:みわっち。  投稿日:12月13日(水)18時42分48秒

おめでとうございます。
地元のテレビ局(CBCではなく)が二時間ドラマ江戸川乱歩(天知茂バージョン)や
『横溝正史シリーズ』(以前TBSで放送されてたもの)を再放送してくれるようになり、
改めて勉強しなおせば少しはレトロな話題にもついていけるかな?などと思いこちらに立ち寄るのをおろそかにしていたら、いつの間にやら「この先どうなるんだ」等とぼやかれていた『時の密室』はしっかり完成されてたり(おめでとうございます!)、『本格ミステリ・ベスト10』の作家別得票ランキングでは堂々一位だったり(おめでとうございます!×2)、またカウンタも10000HITしていたり(おめでとうございます!×3)と、まるで「今浦島」のような感覚を味わっております(爆)。

これまでランキング本(このミスとか)は買ったことなかったんですが、今年の『本格ミステリ・ベスト10』だけは少なくとも手に入れなければ(^^)。

来年も『時の密室』を初めとして、森江春策VS神津恭介や、十三重密室、『前夜祭』で作中「芦辺拓」がまきこまれた最果ての地での館の連続殺人、つボイノリオ…じゃなかった坪井警部補&小高観察医の再登場する名古屋近郊の事件(思い切って「放送の館の殺人」とか、爆)などなど、無責任なファンとしては、ガンガン傑作を書いていただいて来年も作家別得票ランキング2年連続の一位(V2)達成を期待しております〜(^^)。

1761.うわぁ 投稿者:弓納 悟  投稿日:12月13日(水)17時44分26秒

 動物と接した事がないので分らないんですが、腸に物が詰まるって大変ですねぇ(^^;;トリック嬢はおてんばさんなんですね。というか、怖いもの知らずというか(笑)でも、大事に到らなくてホントによかったです。

芦辺様>
 こうして、一読者としてネットという便利なものを通じて芦辺さんと交流させてもらえることは、読者としても大変嬉しいものです(^^) ネットをしていなくても、芦辺さんを心の中で応援してる方も沢山いるでしょう(絶対!)だから、皆の期待を背負って、これからもがんがん頑張って下さい(笑)

エイロク様>
 では、お互い、ブッシュ同士ということで手を打ちましょう(笑)

1760.二月なんです 投稿者:芦辺 拓  投稿日:12月13日(水)13時49分25秒

>エイロクさん

 他社からの文庫化にせよ、親本版元からのノベルス化にせよ、『時の密室』刊行よりは少し遅れる形になるようです。さて、どうなりますか。

>やずみさん

 実はしつけがなってないもんで、むやみに口に入れた玩具やタオルの破片が腸に詰まる事態となりまして、獣医さんとこで処置を受けたのです。今は無事ですので(しかも懲りたようすがまるでない)、どうかご安心を。

1759.二月ですか 投稿者:エイロク  投稿日:12月13日(水)07時08分46秒

>芦辺先生

 二月ですか、今からすごく楽しみです。学生の身にはハードカバーは少々つらいので今からお金を貯めて(少し大げさ)待ってます。
 ところで、『時の密室』刊行時にぐらいに『時の誘拐』も何らかのかたちで(文庫・ノベルス)出るかも、というようなお話があったような気がしますが、どうなのでしょうか?

>弓納さん
 僕が先に10000HITだ!(笑)なんて言っちゃったんで、僕がブッシュかな?と思ってたりしましたが僕がゴアですか。ってことは、何回も裁判なんかしちゃったりして、みなさんに「いい加減にしなさい」って叱られるんですね!(笑)

1758.二月かぁ…。 投稿者:やずみ  投稿日:12月13日(水)02時33分28秒

>芦辺さん、

ええええーっ!
トリックちゃんがーっ(こら、なれなれしいぞ)

だ、大丈夫なんですかっ。もしかして病気?!

1757.『時の密室』は2月刊行になりそうです 投稿者:芦辺 拓  投稿日:12月13日(水)01時55分29秒

>かんとく

 そういうわけでしたか、カウンターの件。あの記事で小森さんが書いておられたけど、作家のサイトの一つの“呼び物”になっている日記は、僕自身の備忘録にもなるし(会社勤め時代はずっとつけていましたが、今は日々の記録はほとんどない状態)、やろうと思わないこともなかったのですが、これが僕なんかの場合、なかなかの負担で、たとえばどこかに旅行に行ったとすると、帰宅後は疲れを癒す暇もなく旅日記の整理・執筆となりそうで、おちおち旅も楽しめなくなってしまうのは請け合いです。日記執筆がウォーミングアップになるような健筆家の方とは違って、僕なんかはてきめんに小説に影響が出そうですからね。

>弓納さん

 そりゃもう催促されれば気の小さい私のこと、「期待されちゃあ、やらざあなるめぇ」というので、重い筆もちょっとはのびやかになろうというもの。読者の顔が全く見えず、したがって誰からも期待されてる感じがしなかったときは、けっこうツラかったですよ。

>やずみさん

 それが、トリックは病み上がりの身でありまして……(初めて明かすこの事実)

1756.ただいま10033番でした。 投稿者:やずみ  投稿日:12月13日(水)00時51分17秒

>芦辺さん、

脱稿おめでとうございます。
早く読みたいものですが、近所の本屋にいつ来るやら。

更新、そりゃまあこういうサイトでは定期的ってわけにもいかないでしょうねぇ。連載小説が載ってるわけじゃないし、毎日変わると言えば掲示板くらいか。

うむ、「今日のトリックちゃん」と称して日替わりでトリック嬢の写真を載せるというのはどうでせう?(無茶か)

1755.ではでは 投稿者:弓納 悟  投稿日:12月13日(水)00時32分13秒

芦辺様>
 お言葉に甘えて、どんどん催促したいと思います!(笑)

 ええと、エイロクさんと僕、どちらがゴア、ブッシュでしょう(笑)ゴアさんの顔はなんだか怖いので、僕はブッシュさんがいいかなぁとちょっと思ってみたり(なんて勝手な)
 エイロクさんは、どちらがいいのでしょうか。

 といいますか、↓での私の発言で、立風書房様を、立川書房と書いてしまいました。済みません! 今、気づきましたぁ(^^;; お詫びして訂正を。

かんとく様>
 はい、今はちゃんと動いているようです!<カウンタ
 最初は何か不思議な力が発生して、カウンタが止まってしまったのかと思いました(笑)リセットされなくて、ホントによかったです(笑)

 かんとく様、最近、更新を頻繁にされてますよねぇ? がんばって下さい。ホームページ製作はかんとく様にかかっているのですから(笑)

1754.カウンターについて 投稿者:かんとく  投稿日:12月12日(火)22時14分56秒

 あれは、フリーウェアのCGIを私がちょっと手を入れて利用しているもので、こちらではトラブルは発生しておりませんが、私自身のサイトではしょっちゅう値をリセットする困りものだったりします。今回は……10000前後でリセットされなかっただけまし、なトラブルかと存じます。現在は正常動作しておりますので、取り敢えずご勘弁下さいー……

 それはそうと、『2001本格ミステリ・ベスト10』で小森健太朗氏がこのサイトのアドレスに触れてくださっていますが、更新頻度が「不定」と書いてあって思わず頭を掻きました。……うーむ。

1753.Re:祝!10000HIT & Re:うひー 投稿者:芦辺 拓  投稿日:12月12日(火)12時13分56秒

>エイロクさん

 おめでとうございます! ゆっくりのんびりとここまでこぎつけたのも、実にこのページらしいところ。皆様と管理人ご一同に感謝します。弓納さんのご指摘に、いまカウンターを見たら10001。はて、これは……。まぁいいじゃありませんか。めでたいめでたい。

>弓納さん

 というわけで、弓納さんも10000ヒットですね。おお、まるでブッシュとゴアのような。いやいや、罪だなんてとんでもない。早く読みたいと思う読者がいなかったら、編集者さんも不眠不休で迅速作業をする理由がないじゃありませんか。これからもご期待に沿えるよう頑張ります。

1752.うひー 投稿者:弓納 悟  投稿日:12月12日(火)10時39分10秒

 新刊、一月中には無理なんですかぁ、残念。立川書房の方となんとかがむばって滑り込みセーフっていうのはどうですか?(笑)でも、待ちます。出るまで、大人しく冬の寒さに耐えつつ!(笑)

 本は、2ヶ月かかるものなのですね。なるほど……?(..)
 『和時計の館の殺人』は、あとがきが6月になられていて、発行が7月25日になってますから、一月くらいで完成したわけですね。確かに、読者にとっては早いと嬉しいですが、創られる方々は大忙しなんでしょうね。それでも、早く読みたいって云ってしまうのは、罪ですか(笑)

 遅れましたが、10000ヒット、おめでとうございます!ヽ(^^)/ ←バンザイのつもり
 ところで、カウンタ10000で止まってませんか?(^^;;

1751.祝!10000HIT 投稿者:エイロク  投稿日:12月12日(火)07時20分00秒

 朝、学校に行く前にのぞいて踏ませていただきました。と、書き込みを見ますと。とうとう、長編も完成されたようで、そして、『本格ミステリ・ベスト10』でも素晴らしい評価を得られたようで嬉しいこと続きですね。
 只今、『絢爛たる殺人』を手に入れ読み始めようとしているところです。来年の早いうちにも先生の新作を読めそうですし、来年も今年に劣らぬ大活躍なされるのでは、と楽しみにしております。まあ、今はまず、目の前の『絢爛たる殺人』を楽しませていただきます。

1750.お久しぶりです。 投稿者:  投稿日:12月12日(火)03時50分54秒

『2001 本格ミステリ・ベスト10』買わなきゃ。

>芦辺さま
新刊、お年玉で買います!
お年玉はウソですが、必ず買います!

1749.Re:ええと 投稿者:芦辺 拓  投稿日:12月12日(火)02時56分52秒

>弓納さん

 入稿から、だいたい2か月で本になるのがめどのようですが、間に主要な購買層である学生さんが街からいなくなる夏休みなどを挟むと、その期間が終わってから出そうということになるケースが多いようです。あと、ミステリーフェアに合わせるとか。98年の『十三番目の陪審員』、99年の『不思議の国のアリバイ』はいずれも4月に書き上げていたのですが、9月ごろまで待つことになりました。でも、それをやるとてきめんに怠けちゃうんですよね、入稿から本が出るまでの間。

 入稿から出版までの最短記録は『和時計の館の殺人』(おお、カッパマジック!)、最長は『殺人喜劇のモダン・シティ』(もちろん親本)でした。


 昨日アップした長編は、立風書房の人が「初荷にしたい」と言っておられましたが、1月中はちょっと無理かも。

1748.「このミス」ではなく「馬鹿ミス」 投稿者:田辺 正幸  投稿日:12月12日(火)01時03分42秒

どわあぁぁぁぁっ! 宝島社の「このミステリーがすごい!」と間違えて、原書房の「本格ミステリ・ベスト10」を買ってしまった!
しかし結果的にはこれが良かったのかも……。下にかんとく様がお書きになっている通り、芦辺さんの八面六臂の活躍が高く評価されているのですから……。

芦辺 拓様。
作家別得票ランキング第一位獲得を初ぼ「めとして、数々の高得点の獲得、おめでとうございます。
『ぼっけえ きょうてえ』と『人面瘡』の類似についてですが、私は中心になるアイデアは横溝作品からの転用でも、それを元にしてあれだけ質の高い内容の作品を書かれた訳ですから、『ぽっけえ きょうてえ』は立派に存在を主張できるホラー作品だと思いますが、いかがでしょう?  

う〜む、全てのミステリが『モルグ街の殺人』の焼き直ししは、思い切ったことを仰言る御仁もいるようで……。確かにその通りなのですが、全ての芸術は模倣から始まったのですから……。

1747.ええと 投稿者:弓納 悟  投稿日:12月12日(火)01時02分39秒

 『2001 本格ミステリ・ベスト10』という本が出るのですね?(そういうことですよね??)
 
 というか、皆様、お久しぶりでございます。
 『時の誘拐』、ようやく、ゲットいたしました! 表紙の赤さにすこし圧倒されています(笑)クリスマスシーズンにぴったりですね(?)

 芦辺さま、最近書かれている新作はいつごろ発売になるのでしょうか(笑)本ができるまでどれくらいの期間がかかるものなのか分かっていないので。あ、著者近影も新しく撮られるのですか?

1746.今日にでも1万ヒット突破しそうですね。 投稿者:やずみ  投稿日:12月12日(火)00時30分20秒

>芦辺さん、

実はよく知らないのだけど『2001 本格ミステリ・ベスト10』入賞?おめでとうございます。

『黄金の指紋』先日読了してます。いやぁ、あの着ぐるみを脱ぐシーンを絵を想像するとなんともギャグな感じがして笑えてしまいますが、これもまた楽し、です。
森江春策が着る着ぐるみ…何がいーでしょうかねぇ(笑)。うむ、コアラってのはどうでしょう(入らんって(笑))

1745.脳味噌が茹でたエスカルゴ状態 投稿者:芦辺 拓  投稿日:12月11日(月)23時50分58秒

>かんとく

 さっそくの措置、ありがとうございます。なおミステリマガジンに書いた「真説ホームズ対ライヴァルズ」と次の「カメレオン城への招待――特集に寄せて」の前後を入れ替えてください。日付がそうなっているので。あと、

● 私の隠し玉
  『このミステリーがすごい! 2001年版』(宝島社・2000年12月29日付発行)

 もお願いします。毎度毎度すみません。

>二階堂さん

 えっ、なになに? どれのことですか?(←マジにわかってなかたりする)

 あ、それと菫さんがゲットしたのは9000じゃなく9900番、けさ5時07分の書き込みのタイトルは「急潜航」の方がいいですね。いかん、まだ頭が煮えとる。



1744.おめでとう! 投稿者:二階堂黎人  投稿日:12月11日(月)23時07分58秒

芦辺拓さん、おめでとうございます!
何がおめでとうか?
それは僕のウェブサイトの日記を読んでください。

http://homepage1.nifty.com/NIKAIDOU/index.html


1743.業務連絡(いつもと反対) 投稿者:かんとく  投稿日:12月11日(月)21時36分05秒

● 今から楽しめる! ミステリ作家の近況エッセイ
  『2001 本格ミステリ・ベスト10』(探偵小説研究会・編著、原書房・2000年12月14日付初版)

 珍しくご連絡いただく前に追加してしまいましたが、この形で宜しいでしょうか?>芦辺さん。

 なお、上記ベスト10において芦辺 拓『怪人対名探偵』が10位に、『和時計の館の殺人』が17位にランクインしております。作家別得票ランキングでは見事一位! これは本格派作家の中でも芦辺さんが三冊(『絢爛たる殺人』も含めると四冊)と多数の単行本を上梓し、それらがコンスタントに票を集めたことに起因しているのでしょう。ともあれ、おめでとうございます>芦辺さん。

1742.急潜行 投稿者:芦辺 拓  投稿日:12月11日(月)05時07分12秒

 ややっ、すれ違いですね>天野さん

 実はこのあとすぐ800字のコラムを書かねばならないのです。800枚(正確には20字×20行体裁に変換して828枚、ちなみに『怪人対名探偵』は777枚、『時の誘拐』は900枚余だったと思います)のあと800字というのも面白いですね。では、これにて!

1741.急浮上 投稿者:天野一  投稿日:12月11日(月)04時59分13秒

 800枚(驚)! 800枚(小躍り)!
 来年には読めるのでしょうか……楽しみです。

 はっ、その前に、『時の誘拐』を読まなければ……。

 では!

1740.諸般の事情の嵐 投稿者:芦辺 拓  投稿日:12月11日(月)04時51分56秒

 いやどうも諸般の事情というやつでして、RESつけが遅れております。

>菫さん

 9000番ゲット、おめでとうございます! 引き続きどうかごひいきに。

 ご令嬢のお供とはこれは楽しそうな、その実しんどそうな仕事ですね。もっと昔、大金持ちのお嬢様や若夫人は、散歩のたんびにズラリとおつきのものを従えて歩いたそうで、そういうときの必須アイテムとしてお相撲さんがあったとか。坂東玉三郎監督の映画「外科室」にもちらっとそんなシーンがありました。いまだに不思議なのは、いちいち相撲部屋へ呼びに行ってたのかということです。

>砂時計さん

 うーむ、横溝正史文庫はそこまでなっていますか。「事件ファィル」とか称して勝手に番号を振ったときには困ったことだなと思ったものですが、中身までも。春陽文庫は乱歩なんかが典型ですが、とにかく勝手に仮名に開いちゃうので「復讐→ふくしゅう」といった表外字だけではなく「部屋→へや」「時計→とけい」のような慣用読みも許さないので、なるべく読みたくないのです。今でもそうなってるのならヤですね。

 いわゆる差別語の問題は、最近ちょっとは過剰な自主規制がなくなったと思っていたら、実はテキストがあらかた改竄済みだったりします。海野十三の『蝿男』なんて講談社の大衆文学館版の末尾には「原文を極力尊重」云々と書いてあるんですが、桃源社版と比べるとマッドサイエンティストの館の名前が変わっている。実は底本にした三一書房の全集がすでに書き換えてあるのでどうにもならんです。

>やずみさん

 金田一ジュヴナイルの似合わないアクション決定版は『黄金の指紋』です。ここまでくると面白い。いやー、次は森江春策にも着ぐるみをかぶってもらいましょう。

>田辺さん

 レトロ爆弾待機中ですね。期待しております。「ぼっけぇ人面瘡」問題ですが、先日拙宅にオランウータンのような方が見えまして、「君らの書いてるものは『モルグ街』の焼き直しやないか」と叱って帰られました。

 あー、諸般の事情、何がさて諸般の事情。数年越し難渋した800枚の長篇を書き終えると、さすがにハイになりまして、今や脳味噌が煮えたエスカルゴ状態であります。許されて。

1739.そういえば岩井さんの新刊出てましたね。 投稿者:やずみ  投稿日:12月10日(日)23時44分50秒

>田辺さん、

恐怖小説ファンとしては『ぼっけえ きょうてえ』も読みたいのですが、ハードカバーなのでまだ買ってません。文庫にでもなれば買いますが、なにしろ資金難でして。しかし『人面瘡』の焼き直し? 私はあれ結構好きなのですけど、同じネタと言われると読むとき困りますね。まあ『ぼっけえ〜』買うまでにオチも忘れてるかもしれませんが。

1738.岡山弁は怖い! 投稿者:田辺 正幸  投稿日:12月10日(日)21時51分11秒

う〜む、タイムマシンに乗ってレトロネタを探しにしばらく過去に行っている間に、掲示板の流れはレトロネタから美形ネタへと変わっていましたか……。
まあ、当方はまだまだレトロネタの在庫は豊富ですので、そのうち折りを見て放出したいと考えております。

砂時計さま&やずみ様
角川文庫の横溝作品は確かに構成が激変していますね。私は角川文庫の横溝作品が『八つ墓村』と『悪魔の手毬唄』の二作だけだった頃から読んでいましたので、『旧』角川文庫版の横溝作品のラインナップが懐かしいです。
ところで、岩井志麻子の『ぼっけえ きょうてえ』は完全に横溝正史の『人面瘡』の焼き直しではないかと思うのですが……。

1737.なんともならんなぁ…。 投稿者:やずみ  投稿日:12月10日(日)21時24分09秒

>砂時計さん、

私が買った古い角川文庫では「蜃気楼縞の情熱」が入ってるのは『びっくり箱殺人事件』で、「人面瘡」は『不死蝶』に入ってます。今はまた大分構成が変わってるんですね。「金田一耕助ファイル」は文字が大きくなって読みやすいようですが、価格が高いのと解説が無いのでパスしてます(まさかより色々変わっていたとは…)。おかげで有名所は未だに買ってないのでした(古い版だとボロボロでちょっとねぇ)。

『死仮面』は角川文庫版を既に買ってますが、見つかったというのであれば春陽文庫版も買わねばならんですな。

1736.金田一耕助ファイル 投稿者:砂時計  投稿日:12月10日(日)20時40分13秒

>早見さん
「蜃気楼島の情熱」についてのフォローありがとうございます。現役の角川文庫では『人面瘡』に入ってるようですね。

>やずみさん
春陽文庫推奨は、現役の角川文庫(「金田一耕助ファイル」)と春陽文庫を比較しての事みたいなので、旧版の角川文庫を集められているのならノー・プロブレムでしょう。『死仮面』だけは、角川版刊行時に掲載雑誌が見つかっていなくて別人が書いた(確か中島河太郎氏でしたか)二つの章をその後見つかったオリジナルと差し替えている春陽文庫版の方が良いと思いますが。
『びっくり箱殺人事件』は『蝶々殺人事件』と並んで、金田一シリーズ以外の二大傑作謎解き長編だと(勝手に)思っています(等々力警部は出てくるんだよなあ)。

さて、現役の角川文庫で「金田一耕助ファイル」と銘うたれているシリーズ、数年前に小森収氏が雑誌(『ミステリマガジン』でチラッと、『本の話』で詳しく)指摘されていたのですが、主に漢字や仮名の表記において、かなりの改竄が為されているようです。新版を初めて書店で見かけて手にとった時に、最初のほうのページに書かれている「本文デザイン」というのが何の事なのか気になったのですが、その事なんでしょうねえ。このシリーズでは全ての本の巻末で、差別表現の一部を改めた云々の断り書きがあるんですが、実際はそれとは無関係な(意図不明の)改竄がほとんどらしいです。目次で勝手な章立てがされていたり、解説が削られていたりと、他にもウーム・・・な点があるんですが、新刊ではこのシリーズでしか読めない主要作品もあるという現状が、読者としては歯痒いです。

>菫(SUMIRE)さん
そのアルバイト、羨ましいです(笑)。

1735.9900ですゥ〜 投稿者:菫(SUMIRE)  投稿日:12月10日(日)07時09分46秒

戦前といえば(アア、またレトロ!)亡き父の学生時代のアルバイトに帝劇やら宝塚を見に行くお嬢様方のお供!というのがあったそうです。席は離れてはいたらしいですが、、、
お宅まで送り届けたのか、お茶する時はどうしてたのか、モット詳しく聞いとけば良かった。
その時の格好はきっと書生スタイルだったのではなかろうか。青春時代はあたらし物好きで帰省してくると、(まるで愚連隊のようで困った)と亡き祖母が言っていました。

1734.ジュヴナイル系読んでます。 投稿者:やずみ  投稿日:12月10日(日)03時27分41秒

>早見さん、

なるほど、『びっくり箱殺人事件』に入ってましたか。実はこれはもう買ってあるのですが、まだ読んでない中の一冊だったのでした(次読むのは『仮面城』)。お教え頂いたサイトでは春陽文庫が推奨されてましたが、もう買ってるのでこれはしょうがありませんねぇ。そもそも主に古本屋でサルベージしてますが、春陽文庫はまず見たことないですし。

どうもありがとうございました。
…にしてもお名前通り、反応の早いこと(^^;

1733.蜃気楼島の情熱 投稿者:早見裕司  投稿日:12月10日(日)02時37分19秒

>やずみさん

短篇、といえる長さだったような……。サイト『金田一耕助大事典』によれば
角川文庫では『びっくり箱殺人事件』、春陽文庫では『堕ちたる天女』に入っ
ており、春陽文庫が推奨されています。

 http://member.nifty.ne.jp/JBC02070/Kindaichi/

http://www.hayami.net


1732.でもアクションは金田一には似合わないよーな。 投稿者:やずみ  投稿日:12月10日(日)01時35分08秒

>芦辺さん、早見さん、

横溝さんの背景や思想は知らねど、金田一作品のイメージはなーんとなく判ります。
妙に似合わない昭和30年代の作品やジュヴナイルのイメージはサービス精神のたまものってのも。まあジュヴナイルでの金田一はこれはこれでいいかもしれないと思い始めたところ…ケレン味溢れる舞台背景は似合ってなくもないし。

>砂時計さん、

むう、まだ『蜃気楼島の情熱』ってのは読んだことありません。角川文庫のタイトルリストにのってないところを見ると中編か短編なんでしょうか。

1731.Re:金田一耕助 投稿者:芦辺 拓  投稿日:12月 9日(土)22時01分22秒

>早見さん

「黄色い涙」話以来ですね。ちょっと補足しておくと、僕は横溝氏はリベラリストであって、戦後民主主義に光を見出しておられ、一抹の寂しさはありつつも旧社会の消滅をよしとしておられたと思うのですが、戦後の荒廃(そこに活力と可能性は見ていたとしても)の中で、飄々たる書生風の青年(『本陣』)やモダン都市の繁栄(『蝶々』)といった愛すべきものが失われたことには無念さが禁じ得なかったのでは、と思います。それは戦中、探偵小説を禁圧した連中への怒りも相まって一層強まったのではないでしょうか。昭和30年代以降の金田一のあり方については、まさにおっしゃる通りと思います。

1730.金田一耕助 投稿者:早見裕司  投稿日:12月 9日(土)16時44分14秒

元・横溝正史ファン倶楽部代表としては、興味深く拝読させていただいており
ます。いや、代表をやっていただけで、まるで詳しくはないんですが。

で、横溝正史の代表作は、『本陣』から十年の間にほとんどが書かれていまし
て、その多くが、戦争前の旧来の社会と、新しい戦後社会とのきしみを描いて
いますね。
これを、芦辺さんのように、旧社会を愛すべきものと捉えていた、と考えるか、
佐野洋さんのように、戦後民主主義に光を見出すものと考えるか(『推理日記』
で、横溝正史が社会党に投票したことを論拠にしています)。おそらくは、両
方でしょう。そういう共存は、ごく自然に、私には感じられます。
いずれにせよ、作品年譜を見ますと、昭和30年代に入ってからの横溝作品は、
むしろ横溝正史一流のサービス精神によって金田一耕助を登場させた感があり
ます。「戦後」の光景の中でのみ、輝く人物だったのではないか、と。

http://www.hayami.net


1729.どうするどうなる美形論 投稿者:芦辺 拓  投稿日:12月 9日(土)14時42分36秒

 ……いや、別にどうもしなくっていいんですが。

>有坂さん、縹さん

 おっしゃるような「描いてて楽しい」というのはすごく大事な要素です。さらにそのキャラへの好意があれば、それが美形化の方向に向かうのも当然なんですよね。たとえば、そのキャラに悪意があったとしたら、初めから描かないか厭な姿に描くでしょう。問題は「美形」という言葉の乱発にも見られるように、その表現に心があるかないかじゃないでしょうか。

 だいたい字で書いてるこっちだって、キャラはたとえうそ臭くっても「いい奴」に描くわけです。その方が書いてて楽しいし、読者に紹介する価値もあるし。あっ、要するにこういうことだ。絵で描くときにキャラへの好意が「美形化」に走るのは当然のこと、それをそのまま小説に要求するところに無理があるってことではないでしょうか。

 というわけで、機会があったらぜひ描いてやってください。とにかくここにお書き込みの衆ならば、安心ってものであります。

>やずみさん

 あっ、ちょっと補足。金田一が初登場した『本陣殺人事件』の舞台は昭和12年だったことをお忘れなく。その当時でも、初期短編での明智小五郎にも見られるあのスタイルはかなりアナクロだったはずです。ただ、当時においては「書生さん」イメージの名残として許容範囲にあった。それが引き続き、あの姿のまま戦後も活動することになって「面妖」なものになってしまったのだと思います。

 同じ昭和12年を舞台にした『蝶々殺人事件』に登場するモダン大阪と同様、『本陣』の金田一青年像には「戦争で失われてしまった愛すべきもの」への哀惜の念が込められていて、作者としてはあんなに長く活躍させるつもりはなかったのではないかという気が最近はしています。

1728.金田一が 投稿者:砂時計  投稿日:12月 9日(土)06時38分03秒

和服で押し通す理由、たしか「蜃気楼島の情熱」で本人が語ってましたね。

実のところ、女性ファンの多さでは金田一耕助も神津恭介もそれほど変わらないんじゃないかと思ってます。作中の容貌の描写にこだわる女性読者って割合としては多くないんじゃないでしょうか。セリフや行動から浮き出てくる魅力が第一条件で、その上で美形だとわかる文章があれば尚ラッキー!くらいのもんじゃないかと・・・。一口にキャラ萌え読者と言っても、清涼院流水キャラから高村薫キャラ、北方謙三キャラまで、幅広いですしねー。

1727.書生さんというと『坊ちゃん』の時代かと思ってた… 投稿者:やずみ  投稿日:12月 9日(土)00時09分02秒

>芦辺さん、

そうですね、確かに初期のころは金田一の初見ではヨレヨレ意外に特になんとも描かれてなかった様な…。そうか、昔は町のインテリさんという風情だったのかー。いやどうも書生がああいう格好してた頃ってどうも明治からよくて大正の時代を想像していましたので、金田一のころは既に古い服装だと思っていました。でも戦後もあれだし、昭和も中頃だとやはり妙な感じかも。『夜の黒豹』などでは結構浮いた感じでした。

1726.いや何ともうしますか 投稿者:  投稿日:12月 8日(金)19時21分46秒

美形=キャラの魅力、として描くのではなくて、有坂さんの仰るように描きやすいから、
というのが大前提なんだと思います。変換してしまうのはもう癖みたいなもんで。
一種の病気ですね(爆)。
一番いい例が人気爆発中の妖怪小説の、サル顔なハズの彼でしょう(笑)。
殆ど皆さん、可愛い系に描いてらっしゃる…。

私自身も別に美形に描こうとはこれっぽっちも思ってないのですが、
結果的に美化されてるとか、爽やかだとか評されてしまうかもという事で。
(単に画力が乏しいともゆう…)
確かに、「美形」という謳い文句自体は私も食傷気味です。
変換はあくまで、細かい描写が少ないところへ(いや下手したら多少あっても)
行動パターンの格好良さとか可愛さ(母性本能くすぐり具合?)によって行われるものだと思うので、
狙うなら(ってこんなこと言っていいのかしら?(汗))そっちを重点にされた方が
宜しいかと;;

>有坂様
初めましてー(遅)。
漫画、見たいです!是非公開してください(笑)。

>芦辺先生
…もしかして夕食の所ですか?>別の箇所(突っ込むなや;)
普段から読みが浅いので、何となく気になってしまって。お答え下さって有り難うございました。

1725.十人十色。だからこそ出会いは楽しく、人生は素敵なのですvv 投稿者:有坂はやせ  投稿日:12月 8日(金)10時28分00秒

レトロから美形論に移行しつつ(?)あり、図々しくももうちょっと参加させていただこうと思っちゃう有坂です。もし、気に触るような内容になってしまったら、お手数をおかけいたしますが削除してくださいm(__)m。

>縹さん&ふくしまさん
お二人とも、初めまして!有坂です!!(←なのらんでも…^^;)
書き手の率直な感想で言ってしまうと、美形・不細工に関わらず「書きやすい顔立ち」というのが一番だと私は考えていたりします。なので、美形な森江さんもいいし(やっぱ、書き手さんそれぞれの個性だと思います。
ただ、私が美形の男性書くのが苦手なだけなんです(^^;)。美少女と美女は大好きです〜(コラコラ)。といっても、実際私の書いた森江さんを見て知り合いは「爽やか」と称していた(!?)ので、見る人によっては私の書いた森江さんも美形の部類に分ける人もいると思います。書いた私としては、その辺の良く見かける妙齢のサラリーマン男性のつもりで書いているつもり…なんですが(ただ、若干筋肉質かも・汗)。
前にゲストで書いた森江漫画を公開したいのですが、先方が原稿をなくされたかも?という疑惑と、現在ネットワーク障害で半月ほど接続できない状況であったりしちゃうので、下書きのコピーでもいい!!という方は来年辺りまでお待ち下さい(いないって)
>芦辺先生
ただ、本当に最近「美形」という形容詞が必要充分条件なのか?と疑いたくなるほどに多いと重いますので、できれば表現上でこの単語を見たくないというのが、私の希望であります。縹様のように、書かなくても美形にする方もいらっしゃいますし、軽く触れられている方が妄想力(笑)を掻き立てられて私は楽しいです(苦笑)。厳しいことを言うと表現上ワンパターンという印象も…。
>ふくしま様
実は美形Ver.世知辛い現実Ver.の両方あります、私(^^)。後者はうちの主任がイメージです。

http://www.scn-net.ne.jp/~f-s/top.htm


1724.どっちであれ励みになるのでいいのです 投稿者:芦辺 拓  投稿日:12月 8日(金)02時23分28秒

>ふくしまりえさん

 なるほど、おっしゃることよくわかります。小説上から想像される人物像は人さまざま。それがイラスト化されたとたん、イメージを規制してしまう危惧は確かにあるのですが、でもそれは描いた人のイメージに忠実であるわけで、これは原作者といえど口出しすべきことではありません。結局解決策は、とにかくいろんな方に好き放題描いていただくことかな――なんて。ちょっと欲張りですか?

 すでにおなじみの「サスペリア・ミステリーSP」の次の次の号(?)に、「死体の冷めないうちに」に続く自治警特捜シリーズからの脚色版「不完全な処刑台」が載るようです。こちらの森江は当然美形路線、かな? どうかお楽しみに。

1723.Re:はっ! & Re: おひさしな上 投稿者:芦辺 拓  投稿日:12月 8日(金)02時14分22秒

>菫さん

『和時計の館の殺人』お読みいただき、ありがとうございます。そんな、必ず新作を読まなくてはいかんとか、そんなことでお気をつかっていただいては悪いです。『絢爛たる殺人』はましてアンソロジーですし、何かの拍子にお目に触れたとき話の種にでもしていただければという程度で。

 服装ですか。以前は手元にある通販カタログとか見て考えていたんですが(そのくせ自分の服には何の関心もない)、何か新島ともかってセンス悪いなーと思われてもイカンし、特に『和時計』はあの場の雰囲気とミスマッチで季節にも合ったスタイルということで、急遽任命したファッション顧問に聞きました。あと、土地鑑担当の“こんなとこにこんな建物があってもおかしくないやろか”顧問などがいるのです。

>縹さん

 あっ、なぁるほど、こっちがことさら書かなくても、美形好みの人は自動変換されるわけですか。じゃあよかった(何がだ)。イラスト、楽しみにしております。美形化計画にも疑問を感じる昨今なので「さらによく見ると面白い顔をしている」と書こうと思ったが、やめておきましょう。

 人数の問題は、ご指摘とは別の個所でミスっちまいまして、もう何だかわからなくなったので、これを読んでるはずの担当・S氏に勘定してもら……うまでのこともないか。おっしゃる通り、正解! 十問正解して夢のハワイにご招待(←古いね)。恥ずかしいでござりまする。

1722.かんとくへ、業務連絡 投稿者:芦辺 拓  投稿日:12月 8日(金)02時11分55秒

 また著作リスト、随筆の部でござる。

● カメレオン城への招待――特集に寄せて
  『カメレオン第16号』(同志社ミステリ研究会・2000年11月17日付発行)

1721.本当はどっちだっていいのかもしれませんが 投稿者:ふくしまりえ  投稿日:12月 8日(金)01時15分57秒

美形云々のお話ですが、縹さんのような方が美形を想像して描かれるというのは一向に構わないと思うのです。ですが、美形ではないところに森江さんの魅力があると思っている(つまり外見が美形だと中身が同じ人でも全然イメージが違ってきてしまう)、私みたいな奴もいる訳です。できれば美形バージョンもそうでないバージョンも両方書いてくださるような方がいればわかり易いのかな〜なんて思っていますが、如何なものでございましょう?>イラストをお書きになる皆様

1720.おひさしな上 投稿者:  投稿日:12月 7日(木)22時59分53秒

ちゃんと過去ログ読まずに書き込んで(読めや;)るんで、なんか変だったらすみません(汗)。

「本格ミステリーは〜」見ました。私としてはカットが無かったのはちょっぴり寂しくも
あったのですが。(ってある分には文句たらたらなくせに;;)
美形云々という話ですが、正直、私らみたいな人種を甘く見ちゃあいけません(笑)。
どんな風に描写されていようとも、大抵美形に変換されてますから。
(そりゃあ速水恭三とか信濃穣二とか、あそこまでなっちゃうともう無理ですけど・爆)
森江さんあたりならこっちは十分美形なビジュアルを想像すると思いますよ。
「よくよく見ればそう悪くない(by和時計)」だけでかなりなもんです。

というわけで、作者さん自身が意識する必要は全然ないと思います(苦笑)>芦辺先生
でもってごめんなさい;>有坂様、ふくしま様(汗)
近々描けそうな例のイラストも、結局美形っぽくなってそうです(大汗)

ところで、今更その和時計の話題で申し訳ないんですが、
これって、人数違ってます?田波家4名、天知家2名で計6名かと思ったんですが。(P107)
なんか見落としてるのかしら;だとしたらごめんなさい;
以前にも話題に上ってたりしてもごめんなさい;;
(なんだか謝ってばっかり…)

http://www.d1.dion.ne.jp/~zipang_c


1719.はっ! 投稿者:菫(SUMIRE)  投稿日:12月 7日(木)22時02分28秒

まだ読んでいない、、、タラ〜リ?「絢爛たる殺人」題名だけでもドキドキわくわくモノなのに
つい先日ようやく「和時計の館の殺人」を読み終えたばかりというスローペースぶりなのです。
日本家屋に洋館に時計塔まであるという大サービス!ネタバレになるといけないので詳しくは書けませんが、和時計の摩訶不思議な何とも精緻で日本人としてモットほこりに思っても良いのではないかと感じ入りましてございます。
ともか嬢の出番が少なかった割には、詳しい服装の書き込みを読み、ニンマリとしてしまいました。
女性の服装に関するアドバイザーでもいらっしゃるのでしょうか?

1718.ありがとうございますありがとうございますありがとうございます 投稿者:芦辺 拓  投稿日:12月 7日(木)00時20分19秒

>やずみさん

 そうなんです。ああいった「遠慮深そうで、ちょっと抜けた知恵者」は「むやみに強い豪傑」「のんきな殿様」「悲劇の貴公子」「とにかくピュアな少女」と並んで、日本人の心情に不可欠な存在なのです。だいたいイカンよ、美形ばかり求めてちゃ(……と今、かなり安堵しつつ語ってます)。

 ところで金田一耕助のあのスタイルは、初登場時においては「面妖」でも何でもなくて、日本全国どこにでもいた「書生さん」なんです。著者自身はレビュー劇場の作者部屋にいる若い作家をイメージされてたみたいですが、とにかくあれは、身なりもかまわず金もなく、決して偉ぶらないけれども、人々からは一目置かれていた「街のインテリ」の姿ではないでしょうか。

>有坂はやせさん

 これはお久しぶりです。うーむ、有坂さんのご意見もそうですか。いやー、危うく「美形」を欲する世間の声に屈しつつあっただけに、危ないところで踏みとどまり、気を取り直しました。新聞紙と強風のたとえ、まさにそれ! ですね。

 先日、ぶんか社から『このミス』や『本格ミステリベスト10』などと似た体裁で、『本格ミステリーは探偵で読め!』というのが出まして、何と森江春策がとりあげられていて、これは相当マイナー思考のブックレットだなと思いつつ(しかも、森江の項目に誤植が凄くて意味の取れない個所があるぞ)、イラスト化された各探偵(森江は書影のみ)を見てゆくうちに、有栖川氏創造の江神二郎を見て「火村助教授ならわかるが、こ、これは……」と目をむき、やっぱり森江春策もこうあるべきであろうかと考えたりしたのですが、やめた方がいいでしょうか。

>かんとく

 えらいものを見られましたな。しかし、これも原書房I氏からのハッパでしょう。でも、ちょつといい題名でしょう?

>ふくしまりえさん

『絢爛たる殺人』をお読みいただき、ありがとうございます。菩薩島の九鬼一族は今も健在でしょうか。その初期のイメージ、具体例があったらどんどん提案してください。作者の中でもどんどん変わってゆき、成長してゆくところが楽しいところなのです。

1717.よかった〜 投稿者:ふくしまりえ  投稿日:12月 6日(水)21時35分35秒

初期の森江さんのイメージが好きな方が多くって嬉しいかぎり。今度森江役にオススメの人を探すなら絶対初期のイメージでいこうと思っていたので心強いです。でも、こういうご時世だからかあまり適当な方が見つからないんですよね〜。

『絢爛たる殺人』ようやく読了したのですが(いつもながら遅すぎてスミマセン。並行して何冊も読んでるもので…)、「ニッポン・海鷹」は住んでいるところからわりと近い土地の話ということもあり、また違った感じで楽しめました。

1716.私は追われてません 投稿者:かんとく  投稿日:12月 6日(水)20時53分16秒

 ただ最近書き込みを怠けているだけです>有坂さん。強いて申し上げるならば、来年行う予定の同人活動(!)と、某所で公言してしまったため絶対に書かねばならない長篇二本執筆のために英気を養っている、というところでしょうか。
 ――実際は、レトロネタには疎い方なので、余計な差し出口をせず皆様がご歓談されているのを横で静観しようかな、と思っていたのです。理由が生じればいつでも馳せ参じます。

 ……それはそうと、今日発売の『ダ・ヴィンチ』最新号における「2001年の超隠し球はコレだ!!」という記事の中で、原書房の編集者さんが森江シリーズ『グラン・ギニョール城(仮)』なる新作を挙げておられますが……『時の密室』と一緒に著作リストに「予定」と銘打って書き留めておこうかなー……?

1715.お久し振りです 投稿者:有坂はやせ  投稿日:12月 6日(水)13時51分39秒

>芦辺先生&かんとく様
御無沙汰致しております。お二人とも〆切りに追われているのでしょうか?(爆)
私も趣味・仕事ともども〆切りに追われる日々を過ごしております。〆切りに追われるのが趣味なのか?と、自虐的に思うこのごろです(苦笑)。

最近レトロネタで正直ついて行けれなかったのですが(笑)、まさと様&やずみ様(お二人とも、初めまして!!)のカキコをみて、久々に足跡をつけたくなってしまいました。

私も口絵見てその爽やかさに正直衝撃を受けたものでしたので、芦辺先生の作品を薦めてくれた友人と「これは私たちの知ってる森江じゃない」やら「求む!普通の男」(最近の推理小説のキャラは「美形」と形容されるキャラが多すぎて、正直美形にうんざり気味)とグチっていました。
な私も中肉中背の、不器用で、それこそ記者会見に出かければ日付を間違えて(これはうちの主任か・苦笑)現地で途方に暮れていそうな、新聞を広げれば強風に煽られて顔面を塞がれた上ばらばらにしてそうな、野暮ったいところが愛嬌であり魅力に見える森江さんがいいですvvv。みてくればかりが美しさのすべてじゃないっす。この世で一番美しいのは情熱ですから(滅殺)。

長文な上乱文故にお目汚し、大変失礼致しましたm(__)m。
※内容的に不味かったら削除しちゃってください(>o<)

http://www.scn-net.ne.jp/~f-s/top.htm


1714.…伝統的日本の探偵性格? 投稿者:やずみ  投稿日:12月 5日(火)23時47分45秒

>まさとさん、

初めまして。

いやぁ、上手いことを言うご友人がいていいですねぇ。
私も全面的賛成です。芦辺さんの路線変更に異を唱えるつもりはありませんが、正直未だに初期の野暮ったい青年(しかも若干丸い感じの中肉中背)のイメージが好きです。まあ『怪人対名探偵』は明智小五郎系名探偵イメージなのであれもしょうがないかと。

レトロなネタとかぶさりますが、横溝正史作品をずっと読んでると、金田一耕助の魅力と森江春策の魅力は通じる物があるのではと思いました。もちろん金田一ほど面妖な格好でもなく性格も現代ではより集団に紛れてしまうような雰囲気ではありますが、物語を通してその人間的魅力で陰惨な事件でも(時には)誰かしらは救われているのでは。案外こういうボケた魅力が日本人の相性にあってる気もします。
…しかし金田一と似てるというと、恋愛沙汰に弱く生涯独身ってことも…ここは明智を見習うべきでしょうか?(笑)

1713.怪人対サザエさん 投稿者:芦辺 拓  投稿日:12月 5日(火)23時19分16秒

(タイトルに意味はございません。あしからず。あったら大変だぁ)

>田辺さん

 な、何でそんな歌まで……。僕は皆目覚えてません。あのドラマは江利チエミの狂躁的なサザエさんと川崎敬三の神経症的なマスオさんが子供心にもヘンで、妙に印象に残っています。あのころすでに丸刈りの小学生はいなかったのか、カツオは中学生だったし。ストーリーもいま思うとアブナイものが多かった気がします。

 あ、それと新保さんが「一回」執筆したというのは、途中の一回分を――という意味でした。

>まさとさん

 あれっ、初めてですよね、そのハンドル?……なぁんて失礼なことはさておいて、いらっしゃいませ! やー、森江春策への貴重なご意見、ありがとうございます。やっぱり伝わるべき人には伝わっていたんだ。ご指摘の点のようなことは忘れずに、人物造形に努めたいと思います。実にうれしいご指摘でした。そうそう、彼のカッコ良さとはそれなんですよね。感謝々々。

1712.「怪人対名探偵」 投稿者:まさと  投稿日:12月 5日(火)20時07分09秒

……の口絵に「こんな爽やかな美形、森江春策やない」と愚痴をこぼしたら、友人に「花筺城太郎やと思いなさい」と慰められました。
森江春策は生き様がカッコいいんだから、何も見かけをカッコよくする必要はない。そんなふうに考えるのは私ぐらいでしょうか? 一見「颯爽」とか「精悍」とか縁のなさそうな青年が、熱い魂に突き動かされ事件を解決する姿こそがカッコよいのだと思います。そして芦辺先生のお書きになる森江春策はまさにそうだと思うのですが。
レトロの嵐の中ならこんな意見も目立たないかもと、思い切って書いてみました。

1711.ミステリ版「サザエさん」 投稿者:田辺 正幸  投稿日:12月 5日(火)00時11分10秒

芦辺 拓様。
なな、何と、実写版の「サザエさん」を御存知とは……。(まさか浅野温子の方ではないですよね?)
これは昭和三十年代の後半、まだテレビのカラー放送が始まる前の番組でしたね。サザエさんに江利チエミ、マスオさんに川崎敬三、波平さんに「男はつらいよ」の初代おいちゃんこと森川信が扮していたのを憶えています。ワカメちゃんは芦辺さんの仰言る通り上原ゆかりが演じていましたっけ……。
江利チエミの歌う主題歌も印象的でした。「サ〜ザエさん サザエさん/サザエさんってどんな人?/そりゃもう美人で 淑やかで/朗らかすぎて 上品で/親孝行で 親切で/ラララでパパパ パパパでラララ/ラララでパパパ パパパでラララ/(庭でいたずらをしているカツオ君とワカメちゃんを見つけて)カツオっ! ワカメっ! 待て〜! えいっ!/(間違えてお隣のおじさんの頭を箒で叩いてしまい)あら あたしとしたことが オホホホホ〜/そそっかしいのが玉に瑕/
穴があったら入りたい/もじもじ真っ赤な もじもじ真っ赤な/サザエさん〜」でしたっけ?

細かい内容はほとんど覚えていませんが、ひとつだけ憶えているエピソードは、サザエさんが電話をかけている最中にカツオ君が悪戯で氷の塊をサザエさんの襟から背中に入れてしまい、驚いたサザエさんが「ぎゃ〜、人殺し〜、助けて〜」と叫んだため、電話の相手が驚いて警察に通報し、磯野家にパトカーが来てしまう大騒動になるというものでした。

しかし、このサザエさんの世界を舞台にしたミステリを書いてしまうのですから、綾辻行人さんは本当に凄い……。(「どんどん橋落ちた」収録の『伊園家の崩壊』参照)

NHK教育の可能キリコ・牧薩次が登場するミステリ紹介番組は私もよく憶えていますが、何とあの台本は辻先生御本人がお書きになっていたのですか……。しかも第一回はシンポ教授こと新保博久さんが執筆されていたとは……。確かあの番組にはキリコ・薩次のほかに、何故か明智小五郎が登場していましたね。彼がクリスティの『アクロイド殺害事件』のトリックを解明する場面はなかなか緊張感溢れるシーンでした。

やずみ様。
成程。怪獣男爵誕生の経緯を滋少年に話したのは等々力警部でしたか。
ひょっとして『怪獣男爵』にも等々力警部は出演していたのでしょうか? 戦前からの横溝作品の常連ですから、充分あり得るかも……。
それにしても、山村正夫氏も罪なことをしてくれたものです。まあ、これは山村氏の罪というより、「金田一を出せば売れる!」という角川商法に問題があったような……。

1710.レトロは続くよどこまでも 投稿者:芦辺 拓  投稿日:12月 4日(月)01時23分08秒

 砂時計さん、やずみさん、田辺さん、貴重な情報ありがとうございます。怪獣男爵問題、テレビ紙芝居問題、乱歩リライト問題、それに「霧の湖」問題!(←僕も強く印象に残っているドラマです。上原ゆかりといえばテレビ実写版サザエさんのワカメちゃんでしたっけ)

 いや、それにしてもいろいろと話の枝葉が広がってゆきますね。NHK教育のキリコ・薩次が高校生として登場するミステリ紹介番組は辻先生ご自身が台本を担当されたのですが、何と一回分は若き日(今もお若いですが)の新保博久さんが書いておられた――というエピソードを確かめるべく創元版の『合本・青春殺人事件』の解説を参照したら、そのときの薩次役が岩田光央となっていまして、この人は今声優として有名な人じゃありませんか……などとなおも話題は転がってゆくのであります。

 諸般の事情により、ズボラなRESにて申し訳ありません。次はもっと頑張ります(何をだ)。

1709.ああ、懐かしいお話 投稿者:砂時計  投稿日:12月 2日(土)06時29分07秒

>芦辺さん
NHKの子供番組の紙芝居での『幽霊鉄仮面』、見ておりました。あれが由利・三津木コンビとの初対面だったんです。同じシリーズで『ルパン対ホームズ』もやってませんでしたっけ?(こちらはかなりお笑い入ってたような記憶が)。
思えば辻真先作品のシリーズ・キャラクター、可能キリコ・牧薩次と初めて出会ったのも小説ではなくNHKの番組だったなあ・・・。結構NHKってミステリ・ファン増加に貢献してるのかも。

1708.09595…おお、ゾロ目だ。 投稿者:やずみ  投稿日:12月 2日(土)00時10分36秒

というわけで、もうすぐ10000HITですね。このまま行けば今年、いやさ今世紀中に。

>田辺さん、

『大迷宮』で怪獣男爵の事を滋少年らに説明したのは等々力警部でした。思うに先に警察関係のコネで怪獣男爵の件を等々力警部が知っていて、金田一に事件の真相を教えたというあたりではないでしょうか。
それはそうと史郎少年と滋少年の間違いの件は確かに解説者の記憶違いかもしれませんが、そうでない可能性も。なにせ解説者は山村正夫氏ですので。まさかとは思うけど角川版『怪獣男爵』にでる少年を滋少年に変えてなかろうな。

1707.「ゲキメーション」とは何ぞや? 投稿者:田辺 正幸  投稿日:12月 1日(金)23時49分11秒

北森 鴻様。
おお、我等「本格推理」出身組の大先輩にして出世頭の北森 鴻さんの御登場ですね。
『パンドラ,S ボックス』購読させていただきました。う〜ん、記念すべき「本格推理」第一巻に掲載された『仮面の遺書』を筆頭に、バラエティに富んだ短編を楽しむ合間に、デビューから現在に至る作家生活の喜怒哀楽を綴ったエッセイを堪能させていただきました。
ただ、希代の小説作りの名手である北森さんのことですから、あのエッセイも御自分のことを韜晦するためのフィクションである可能性が高いのでは……?

芦辺 拓様。
「幻影城」に掲載された花輪和一画伯の『魔都』の絵は憶えていましたが、あれがNHKで放送されたものであったとは……。全く知りませんでした。貴重な情報をありがとうございます。
同じくNHKの「少年ドラマシリーズ」で、昭和四十九年に久生十蘭の遺作『肌色の月』をテレビドラマ化した『霧の湖』が放映されていましたね。主役の宇野久美子には「マープルちゃん」の愛称で親しまれていた子役スターの上原ゆかりが女子高校生という設定で扮し、少女と大人の間で揺れ動く女の子の心情をみごとに演じていました。事件の鍵を握る富豪の大池忠平にはありし日の木村功が扮し、渋い中年の魅力を出していましたっけ……。確かこの作品、ビデオとLDになっていましたね。

「動く紙芝居」で思い出すのが、昭和五十年に東京12チャンネルで放送していた楳図かずお原作の『妖怪伝・猫目小僧』。当時「ゲキメーション」という手法で評判を呼びました。切り抜きの妖怪の口の部分がギラギラと光ると、それが喋っていることを表現しているんですね。妖怪が燃え上がる場面では、実際に切り抜きの絵を燃やしてしまうというとんでもない『特撮』手法を駆使していましたっけ……。

1706.Re:お元気ですか? 投稿者:芦辺 拓  投稿日:12月 1日(金)21時10分54秒

>北森鴻さん

 これはどうもいらっしゃいませ。北森さんはメールとかを(昔はしてたけど今はもう)しない主義だと聞かされていたので、実は最近ネットを始めて掲示板の類を見てるともれ聞いてもホンマカイナと思っていたのですが、ついに書き込みにも進出というわけですね。一つどうぞよろしく。北森氏からよく口が悪い性格が邪悪だと言われる僕ですが、北森さんが僕を面と向かって(電話だけど)評するエゲツナサもたいがいなもんだと気づいた今日このごろなのでした。

>田辺さん

 『幽霊鉄仮面』は主人公たちが大陸に渡った段階で、あっこりゃ戦前の作品かと気づいたおぼえがあります。漠然と昭和20年代の作品のような気がしていたものですから……。ちなみにこの作品、なぜかNHKの土曜の子供番組で「動く紙芝居」というか「準アニメ」みたいな感じでやってました。あと、正月三が日?の夕方に、久生十蘭の『魔都』を花輪和一氏の絵、坂本九氏のナレーションで、紙芝居としてやったのって知ってる人、おられますかね。「幻影城」の末期(78年10月号)に何の説明もなく再録されてるのがそれです。

1705.お元気ですか? 投稿者:北森 鴻  投稿日:12月 1日(金)17時20分40秒

 最近は早寝の癖が付きすぎたせいか、作家の方とは誰とも話してしていないのです。なにせ午後10時には就寝。午前5時起床の、この年よりじみた毎日。仕方がないので、メールを始めることにしました。この進歩のなさは、ほとんど「IT負け組」ですな。
 とりあえずは、掲示板に無事メッセージが届くことを祈りつつ。
 では、また。

1704.乗杉竜平、三笠竜介、河津三郎・・・・・・。貴方は何人覚えています? 投稿者:田辺 正幸  投稿日:11月30日(木)23時53分44秒

芦辺 拓様。
昭和五十一年刊行の別冊幻影城「横溝正史の世界」で確認したところ、『怪獣男爵』で活躍するのは小山田博士の息子の史郎少年となっていますね。ですからやずみさんの御指摘の通り、「前作『怪獣男爵』で大活躍した滋少年」という『大迷宮』の解説は解説者の記憶違いかと思われるのですが……。
古柳男爵の脳を移植されるロロは、ゴリラと人間のハーフという設定。この脳移植という発想は海野十三の空想科学小説(『謎の金属人間』『超人間X号』等)あたりからの着想ではないかと私は考えているのですが……。

不思議なのは『大迷宮』で怪獣男爵とは初対面のはずの金田一耕助が、怪獣男爵の誕生の経緯を承知していた事です。まあ、あれだけの異形の上に凶悪な犯罪者である怪獣男爵の情報を、名探偵としての嗜みから事前に入手していたとしても不思議はありませんが……。

なお、『幽霊鉄仮面』は横溝ジェブナイルの常連である御子柴進くんが初登場した作品ですね。これは「モンテ・クリスト伯」を彷彿とさせるような一大活劇巨編で、クライマックスでは由利先生と三ツ木俊助がモンゴルの奥地に乗り込んでの大闘争になります。三ツ木俊助に至っては悪人の手先となっている獰猛な野犬の口を素手で引き裂くという、動物愛護団体の関係者が気絶しそうな荒業を披露しています。

消された名探偵と言えば、ポプラ社版の乱歩作品のリライト版にも明智小五郎のイメージを優先させるあまり、本来明智の登場しない作品の主役を無理矢理明智に仕立てあげているケースが多々見受けられますね。『緑衣の鬼』の乗杉竜平、『赤い妖虫』(妖虫)の三笠竜介、『幽鬼の塔』の河津三郎、『三角館の恐怖』の篠警部など……。一番驚いたのは『時計塔の秘密』(幽霊塔)でした。あの内容を明智や小林少年の出てくる話に変えてしまうとは……。ここまでくると却って改作者のみごとな手並みに感心してしまいます。

1703.怪獣男爵現わる 投稿者:芦辺 拓  投稿日:11月30日(木)00時54分34秒

 横溝ジュヴナイルをハードカバーで読まれたとは、すごく幸運なことですよ>田辺さん
『仮面城の秘密』は『仮面城』がもともとのタイトルのようです。

 それとご指摘の『大暗室』みたいなのが困るのは、乱歩の大人ものを単にリライトするのではなく、少年物の世界観に引っ張ってきていることで、『黄金仮面』も小林少年が出てくるように改作されてるんですよね。

 なお『怪獣男爵』の探偵役は、どのバージョンも小山田博士だったと思います。横溝氏のジュヴナイルには『怪獣男爵』以外にも、ゴリラに人間の脳を移植するという着想がよく扱われます。何かルーツがあるんでしょうか。

 それにしても、この手の本って、ほんとに図書館にもろくすっぽ所蔵してないんですよね。去年、大阪市立中央で探したんですが、ほんのわずかしかなかった。そんな中で、当時やたらに少年物を書いている久米元一という作家だけは、さすが「ほめ上手」((C)有栖川有栖氏)の僕もちょっと……でした。

1702.殺人を犯す二十面相なんて・・・・・・。 投稿者:田辺 正幸  投稿日:11月30日(木)00時18分26秒

芦辺 拓様。
実は私は角川文庫に収録された横溝ジェヴナイルは『迷宮の扉』しか読んでいないので、そこまでひどい改変がされているとは全く知りませんでした。そう考えてみると、偕成社のハードカバーで
『大迷宮』『夜光怪人』『黄金の指紋』を、ポプラ社の「名探偵シリーズ」で『仮面城の秘密』(角川文庫に収録される際に改題されたのでしょうか?)『幽霊鉄仮面』を読むことの出来た私はむしろ幸運だったのかも知れませんね。
なお、『怪獣男爵』の探偵役は金田一耕助でも由利先生でもなく、小山田博士(?)だったと記憶していますが、角川文庫版ではどうだったのでしょう?

乱歩の「少年探偵団」シリーズも、ポプラ社版ではかなり改竄が行われているようですね。これは同社の巻数の順序が実際の発表順を全く無視した結果であることが大きな原因なのでしょうが……。『少年探偵団読本』でも触れられていた『奇面城の秘密』の冒頭の部分で、『サーカスの怪人』とするべきところを『宇宙怪人』に差し換えている点などがその最たるものです。
そう言えば、乱歩の大人向け作品を少年向けにリライトした作品までもが「少年探偵団シリーズ」として同一視されている現状も問題があるような……。武田武彦がリライトした『大暗室』では無理矢理二十面相を登場させ、どんどん殺人をさせていますし……。


1701.オー、マイガッ! 投稿者:やずみ  投稿日:11月29日(水)21時38分50秒

>芦辺さん、

なんつーことするかなーっ。『金色の魔術師』も読了しましたが、なるほど違和感あるなあと思いました。確かに「です・ます調」では今時の大人の読者は読みにくいかもしれませんが、それでこそ昔のジュヴナイルだろうに。少なくとも当時の朝日ソノラマならそんなもの全然気にならなかったのでは。そもそもがそういう年頃の読者対象だったし、他の作品でもあっただろうに。
角川の本ならまだ変更も致し方無しとも思えるが、それならそれで文章構成から台詞にいたるまで変更しないと現代では全然合ってないでしょう。そこまですると別物というか超訳になるし、それなら旧仮名遣いを改めるくらいで済ましてちゃんとそのころの風俗にあう本作りにしたほうが絶対いいです。

あと個人的にはやはり金田一よりも由利先生の方がこういう趣向に合ってる気はしますね。どうも変装や罠を得意とし、馬鹿丁寧な物言いの金田一というのはイメージ狂います(変装は他でもしてるか)。要所要所に出てきてヒントを授け、途中の冒険中はどこかに消えてて、最後の最後に少年探偵を助けて彼らの集めたデータから全ての謎を筋道立てて真犯人を導き出す。そーいうのが、少年物に出てくる大人(探偵)のあるべき姿です(一緒に冒険するお兄さんタイプはまた別)。『金色の魔術師』では上手くこなしていましたが、やはり金田一には(言葉使い含めて)今一つ似合いません。怪奇な謎に右往左往しつつしどろもどろに聞き込みをし、謎に悩みつつも見るべきところは見、その他の事には無頓着、そういうのが金田一のイメージ。謎を解きあかし少年らを優しく見守る事は出来ても、冒険の最中とかいつでも頼りになるという人物像には見えません。そういう点では冒険活劇の少年探偵物らしい名探偵・明智小五郎には到底なり得ないです。…あー、これは森江春策にも当てはまることですが。まあそれがいけないというわけではなく、それこそが彼らの魅力なわけで、それを生かした方が良いというだけなんですけど。

ところで『大迷宮』。ネタはいかにも横溝らしい小道具のオンパレードで、普段と違い少年物らしい雰囲気ながらちゃんとそれを生かして冒険活劇してて面白い(『夜光虫』とネタがかぶってますが)。惜しむらくはやはり金田一の出番が多いこと。バランスで言えば『金色の魔術師』の方が上かと。ただあっちでは誘拐した少年少女らを生かしておく必要が感じられず(理由が弱い)、悪党が中途半端な感じが残念でした。
そうそう『大迷宮』で疑問が一つ。あとがきでは前作『怪獣男爵』で大活躍した滋少年とあるのですが、本編では滋少年は怪獣男爵のことは初耳。これはどういうことでせう?

ああ、「です・ます調」のオリジナルが読みたいもんだのうし。

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