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2600.20000ゲッターは誰ぞ(何も出ませんが) 投稿者:芦辺 拓  投稿日:10月 6日(土)23時27分10秒

 しばらくぶりにトップページから入ったら20179でした。多いのか少ないのか(他との比較の問題ではなく)、最近ペースが速まったのかそうでもないのか、すべて謎。

 というわけで、曇斎先生事件帳シリーズ「闇夜のゼオガラヒー」、『小説宝石』今月末発売の号に掲載です。当分の間、タイトルにはオランダ語(ただし江戸時代に知られていた)を入れようという趣向ですが、第3話にして早くも訳がわからなくなってきました。英語のgeographyなんですが。となると、今回のゲスト出演は……?

2599.月とスッポン ▲−) 投稿者:ピングー▲・)  投稿日:10月 6日(土)03時14分39秒

>芦辺先生
脱稿、お疲れ様でした。

そう言えば、叶ひかりと私では、『月とすっぽん』。
だから、惹かれたのでしょう。

叶ひかり、可愛がってあげて下さい。 ▲v)

2598.捕物帳第3話脱稿 投稿者:芦辺 拓  投稿日:10月 6日(土)02時36分14秒

 ……あ、タイトルだけでこと足りてしまった。会社組織が相手で「今週中」ってことは、普通金曜日までってことでしょうが、申し訳ないことをしてしまった。それはともかく、作品完成直後の小説家は頭から怪電波を出しているので近寄らないよう注意してください。そんなん僕だけか。

2597.うーむ、その件は 投稿者:芦辺 拓  投稿日:10月 5日(金)13時07分14秒

>ピングー▲・)さん

 ……ちょっと保留させていただきませんか。何でかというと、お名前を誰かに使っていただくのはいいんですが、そうしますとオイソレと殺したりできなくなるからであります。別に近々、叶ひかりをどうこうするというのではありませんが。

 あああ、さすがノンキな僕も今はちょっと追い込みにて、また潜行させていただきます。

2596.喜んで頂けるとは。 ▲@) 投稿者:ピングー▲・)  投稿日:10月 5日(金)01時56分58秒

>芦辺先生
私しのような者の感想で、喜んで頂けるとは、光栄です。

叶ひかりの正体については、生意気かな?と思ったのですが、
書いて良かったです。

そこで、一つ提案があるのですが、ここでのハンドルネームに
「叶ひかり」を頂いて宜しいでしょうか?
なぜか、彼女(?!)に惹かれるものがあるのです。

もし、大切にされているキャラクターでしたら、辞退します。 ▲v)

2595.再び告知をさせて下さい。 投稿者:  投稿日:10月 4日(木)22時54分53秒

『赤死病の館の殺人』ネタばれチャットの告知をもう一度させて下さい。
10月6日(土)、23時頃から私のサイト内のチャットで開催致します。
一人でも多くの方のご参加をお待ちしております。よろしくお願いします。

http://www.geocities.co.jp/Bookend-Shikibu/3282/


2594.まさに 投稿者:森江賢二  投稿日:10月 4日(木)14時43分33秒

その議論吹っかけで芦辺さんだと気づいたのでした。
近くで飲み食いしながら、こつそり聞き耳たててました。
伝えたいことがなくはない、というのは微妙な感じですが、
一応メールアドレスを書いておきます。いずれまた、どこか
でお会いできるのではないかと思いますが……

2593.やあやあ! 投稿者:芦辺 拓  投稿日:10月 4日(木)06時24分41秒

 いかなる危急の場合といえど、睡魔には一切抵抗しないことにしているので、寝床に逃げ込んで眠りこけ、つい先ほど目覚めたところです。そしたら、思いがけずお二方からの書き込みを見出し、このRESつけ(+某友人からのメールへの返信)を今日のスタートとしてさあやるぞ! ってとこであります。

>ピングー▲・)さん

 『探偵宣言』お読みいただいたようで、ありがとうございます。あの短編集も思い出深い本であり個々の作品なので(あのころは、ネットでの書評が今よりずっと辛辣で、くくく……涙)、刊行後3年たってもこうしてご感想をいただくとうれしいですね。

 そうそう、叶ひかり! 彼女の正体がおわかりになったとは作者としてもニヤリ!ですね。そういえば、彼女もまた登場してほしいものですね。今は彼女のような存在は相当おられるようですし、そうした特質を生かしての出演ということもあり得るし、ごく普通の女性としてさりげなく出てもらう手もあるし……お楽しみに!

>森江賢二さん

 お久しぶりです。えっ、あの神楽坂の某店での二次会におられたのですか! あのお恥ずかしい巽さんへの議論吹っかけ(最近ずっと考え続けてきたテーマでもありましたけど)を見ておられたとは、いやはやのはや。あのあとすぐ辞去してしまったので、それは申し訳ないことをしてしまいました。絶好のチャンスでしたし、僕も森江さんにお伝えしたいことがなくはなかったんですよ。

 そういえば『前夜祭』応募作をちゃんと読んでの感想、いまだに書いていませんね。みなさんには申し訳ないことです。

2592.先日は 投稿者:森江賢二  投稿日:10月 4日(木)03時57分28秒

以前『前夜祭』で探偵を貸していただいた森江です。
実は創元社のパーティーに、最終候補者という名目で参加していたのですが
(そちらは本名の湯川聖司です)、一次会では見つけられず、二次会では
名札がないために気づくのが遅れ、挨拶をしそびれてしまいました。
場がばらけてからようやく芦辺さんに気づいたのですが、ちょうど「評論家
向け」の話をしているところだったので、さすがに声はかけづらく、遠く
からお話だけ聞いてました。
そんなわけで、この場を借りまして、一応ご挨拶をということで。

2591.探偵宣言−森江春策の事件簿 ▲ヽ 投稿者:ピングー▲・)  投稿日:10月 4日(木)01時40分40秒

初めて、芦辺先生の本を読むので、短編からの方が入り易いかも?と思い、
『探偵宣言−森江春策の事件簿』を読みました。
とっても、面白かったです。

特に、『殺人喜劇のXY』『殺人喜劇の森江春策』が気に入りました。

『殺人喜劇の森江春策』は、別々に書かれたものを一つに纏めるところが、
驚きました。最後を読むまで、初めから、一連のものだと思っていました。

『殺人喜劇のXY』は、皆さんと一緒に、ぐるぐるビルの中を回っている
ようで、面白かったです。

もちろん、トリックは、どれも私には、見破れなかったのですが、
一つだけ・・・叶ひかりの正体は、途中で、感づきました。 ▲〜)

2590.    『時の誘拐』ご報告&ご感想感謝 投稿者:芦辺 拓  投稿日:10月 3日(水)22時50分44秒

>架之さん

 ノベルス版『時の誘拐』をご購入いただきましてありがとうございます。近ごろ大書店を覗いていないので自分では店頭確認していませんでした。作者自身にとって重要な意味を持つ作品が、装いを新たにしてご新規の読者に届くのはうれしい限りです。

 ミステリを書いていると、ぶっつけで執筆に臨む部分も大きいのですが、やっぱりトリックとかプロットのひねりとか、あるいはその他の趣向とか、メインになる要素を用意してかかることがほとんどです。そうすればするほど「安心」しつつ書くことができるわけですが、読まれる側からすると必ずしもありがたい状態ではないらしい。

 書き手がこれはいったいどないなるんやろとオロオロしつつ、それでもしゃにむに突き進んでいった方が、かえってえもいわれぬ面白みをかもし出すようです。『時の誘拐』はあらかじめ用意しておいたネタも多いわけですが、また僕の中で話作りの方法論みたいなものができていなかった時期だけに、編集さんに矢の催促を受けてむりやり書き進まざるを得なかったところが、結果的に「正体不明のエネルギー」となったのかもしれません。

 しかしこの執筆方法は、何より「勇気」が必要なのでして、うーむ……でも「正体不明のエネルギー」はぼちぼち取り戻したいしなあ。ま、どうか気長にお見守りください。

2589.『時の誘拐』購入報告&徒然なるままな感想 投稿者:架之  投稿日:10月 3日(水)14時02分35秒

芦辺先生。
またしても報告が遅れてしまって申し訳ありません。『時の誘拐』ノベルス版、ちゃんと買いました。そして、先ほど読了しました!
 ……うー、面白すぎてイッキ読みしちゃったから、どこから書いたらいいのか迷ってしまいます。うーん、うーん……えっと、とりあえず、想いつくままに書いていきます。
大阪という都市のもつ構造を大いに利用した誘拐計画は素晴らしかったですし(ほめていいのかいけないのか、悩んでしまいますが)、盲点を付かれました。「嘘!?」と、してやられました。
舞台変わって、「もうひとつの警視庁」の章では、長編でなければ味わえない物語の面白さを楽しませていただきました。これを「醍醐味」と言うんですね。
最後になって、まるで川が合流するかのようにぱたぱたとすべてが解かれていく過程においては、こちらが飲み込まれてしまいそうで、読了後、さすがあの鮎川哲也先生に「読みごたえ充分な作品」という評価をもらった作品だけあるなあ、と想いました。確かに「正体不明のパワー」が、この作品にはありますね。
UさんやKさんという別の作品からのゲスト出演もあって、それだけでも嬉しいのに「あの探偵キャラ」や「あの老探偵小説家の先生」まで出てくるんですから、読んでる間はずっと「うわーっ、うわーっ」と興奮しっぱなしでした。
警部さんと記者さんのやり取りもユーモラスで面白かったです。ギャングのシーンでは、読んでいる最中に想わず『殺人喜劇のモダン・シティ』の、「天地がひっくり返る」ネタで爆笑してしまったのを想い出しました(自分的にあれはツボでした)。
これを読んで、また大阪に行きたくなりました。森江さんたちがいるあの街に、いつかまた行ってみたいです。今後、『時の密室』以降のシリーズ作品は書き継がれるのでしょうか。個人的なわがままですが、私は大阪という都市の失われた魅力を、もっと感じたいです。カーテンをめくればすぐに行けそうな街として描かれているのも、このシリーズの魅力の一つですし。
あと、某ページに「友人のごく不景気な探偵小説家」とありましたが……本当なのでしょうか?

また映画を見ました。天知茂主演『氷柱の美女』。
確かに芦辺先生のおっしゃるとおり、いい出来ではありませんでしたね。あんなシーンやこんなシーンがやたら多いし(赤面)、あの不思議な誘拐シーンがないし、明智探偵は未亡人に求婚してるし(好色漢丸出し)、おまけに原作にあるあのラストシーンまで行ってないし。
だけど、次の日に放映された、原作が一緒の某2時間ドラマ(現代が舞台で、ストーリーもまるで違う)よりかは少なくともマシだったのではないかと考えるのでした(イギリス趣味で、クラシックカーを乗り回す明智小五郎って……)。
やはり上手くまとめられず、走り書きみたいになってしまいました。架之でした。

2588.反省&驚き 投稿者:芦辺 拓  投稿日:10月 3日(水)00時33分28秒

 下記の日記(読み返してみると、言葉のダブリとかミスパンチとかお恥ずかしいですナ)冒頭にも記したごとく、やらねばならぬことが山積しているというのに、まだ正式依頼もないうちから、ふと思いついた短編を昨日今日で書き上げてしまった。何をしとるんだ私ゃ。しかも、そのタイトルが「そしてオリエント急行から誰もいなくなった」というに及んでは……。

 ちなみに私にはこういうことがままあって、先ごろノベルス化された『時の誘拐』も書き継ぐのがイヤでイヤで、それから逃避する理由を作るために『明清疾風録・2』をイッキ書きし、その脱稿後も『時の誘拐』に戻りたくないばかりに、思わずまだ発表の当てもなかった《自治警特捜》の短編2本を書いてしまったのだった。

 それとは、全然関係がありませんが、旭堂南湖さんも唐沢なをき氏がお好きらしい(あっ、勝手に紹介してしまった……)。これにはびっくり。ここは、なをさんファン掲示板ですか。その作品によって結ばれたわれらの共通項とは何ぞや。

2587.突然日記「出た日が命日」2001年9月28日(金)三年ぶりの鮎川哲也賞授賞式 投稿者:芦辺 拓  投稿日: 9月30日(日)06時19分36秒

 先週に続いての東下日記、書きたいことは山ほどあれど、グラン・ギニョール城、安堂寺町五丁目絲漢堂、メトロポリスなどの建設工事のため簡略にすませることをお許しください(なら、そもそも東京まで行くなよ、は言いっこなし)。

 いつもなら昼前には東京着のところ、今回は鮎川賞以外の用事を光文社文庫〈幻の名作〉ほか僅かに絞り込んだので、11時17分というかなり遅いひかりで新大阪発。午後3時に光文社に着きました。編集部を覗いたら、本格ミステリ作家クラブやその他の打ち合わせでやたら作家さんがいたな。僕の持参した収録作品候補のコピーをお願いしておいて、玄関で文庫担当M氏、『少年画報大全』の編者の本間氏、テキストの問題など今回もいろいろ知恵をお貸し願う中野氏と待ち合わせ、近くのファミレスに移って話し合い。山のような某古典マンガ資料を積み上げての話し合いは、店内の明るい光を吸い込むブラックホールのようでありましたろう。

 M川氏、中野氏とは鮎川賞でまた会うことにして、本間氏のご厚意にて某有名マンガ古書店に別件にてほしかった資料を買いに行くのにつきあってもらう。というか案内兼紹介してもらって、飯田橋のホテル・エドモントまで東京をミニ横断する格好で向かいました。やや遅れ気味に到着したところで同じく今回参加の深川拓氏と落ち合い、会場へ。

 タイトルにも記した通り、三年ぶりの鮎川哲也賞授賞式。第9回の飛鳥部勝則氏の翌年、第10回は受賞作なし、さらに翌年はインターバルを置くとやらで公募自体がなく、今回ようやく門前典之氏の『建築屍材』が栄誉に輝いたということで、会場の人口密度は乱歩賞をはるかにしのぎ、フロアにまであふれ出すありさま。そのせいで、三賞合わせて50分近くに及んだセレモニーがよく聞き取れなかったのは残念なことでした。

 パーティーの間は、まるでボランティア・ブローカーというところで(何だそりゃ)、人と人を引き合わせるのに腐心しましたが、そんな中、東京創元の若手日本もの編集者K氏が、受賞者門前さんを引き合わせてくださいました。すでに『死の命題』でファンの話題をさらっただけに楽しみなことですが、新進K氏のきっちりした仕事ぶりにも感銘させられました。そういえば、この会場や二次会などで、同社の各部門担当のみなさんとお話をする機会があったのですが、何かいろいろと実りのあることになりそうで、はっきりと状況が変わりつつあるのを感じました。

 ともあれ、今回は日ごろ電話をさせていただくのみになりがちな鮎川先生、お久しぶりの満坂太郎さん(時代小説の新刊をいただきました!)などとお会いできたのが何より。このあと神楽坂にての二次会でさしでがましい作品論で野間美由紀さんを悩まし、霞流一さんに唐沢なをき氏マンガをを推薦したりしたかと思うと、巽昌章氏にあろうことか「昨今のミステリは読者にではなく評論家に向けて書かれているがそれでいいのか」などと挑みかかった顛末、さらには翌日の愛川晶さん、北森鴻さん夫妻との翌日のブランチ、そのあと再度の現代マンガ図書館訪問の途中で竹本健治さんとすれ違った次第などは冒頭に書いたようなわけで省略しまして、かくて午後2時45分とこれも早めのひかりで帰阪し、もろにラッシュアワーにぶつかってヘロヘロになりながら自宅にたどり着いたのでした。

2586.>南湖師匠 投稿者:芦辺 拓  投稿日: 9月28日(金)00時50分16秒

 こちらこそ、ありがとうございます。こちらからもリンクさせていただきたいと思います。というわけでよろしく>かんとく。いつもすみませぬ。

 さて、明日は光文社にて『白蝋の鬼』か『吸血魔』か、「ビリーパック」のアメリカ編「シルバーの巻」か日本編「狼人間の巻」かを決するの日であります。

2585.>芦辺先生 投稿者:旭堂南湖  投稿日: 9月27日(木)23時26分57秒

先日は、名探偵ナンコ有難うございました。
色々とご教授いただきまして、勉強になります。
11月25日の「第二回名探偵ナンコ」では、ゲスト出演よろしくお願い致します。

私のページからリンクさせて頂きました。
有難うございます。

http://www16.u-page.so-net.ne.jp/bc5/nanko/


2584.Re:驚きました。 ▲@) 投稿者:芦辺 拓  投稿日: 9月27日(木)16時36分15秒

>ピングーさん

 驚いたのはこっちもです。《小林文庫》の掲示板で、僕がたまたま昔の新聞の広告(「講談倶楽部」だか「キング」だか)にルパンものの講談が出ていることを書いたところ、シャーロッキアンの平山さんという方が、それは昭和初期の『評判講談全集』に載っている「ルパン対ホームズ」を原作とした演目ではないかと指摘されたところ、南湖さんがさっそく資料に当たられて一読、すぐさま次回の探偵講談の会で演じると発表されたのですから。この行動と決断にはお見事! の一言です。

2583.驚きました。 ▲@) 投稿者:ピングー▲・)  投稿日: 9月27日(木)01時55分57秒

芦辺先生、私しにも、お気遣い下さいまして、申し訳ございません。

さて、こんなに早く、南湖さんの探偵講談「名探偵ナンコ」で、芦辺先生のお話が聞けるとは、思いませんでした。とても、驚きました。

しかも、探偵講談の方は、「ルパン対ホームズ」!!どんな講談になるのか、とても、楽しみです。

また、お会いできるのを楽しみにしております。 ▲v)

2582.こちらも「企画」の話 投稿者:芦辺 拓  投稿日: 9月27日(木)01時37分59秒

>かんとく

 ご多忙中のリスト更新、感謝です。わざわざの確認、いたみ入ります。アンソロジーの作品選定についてもご意見ありがとう。それにしても、こういう作業はどういう受け手の皆さんを想定するかでまるで違ってきます。ある人にとってはごくありふれた本が、ある人には手が届かないほど入手難だったり、またある人には存在さえ知られていなかったりする。しかも〈幻の名作〉というマニア向けの企画だと、ますます「珍しさ」の標準が見えなくなってくるわけで……あ、だから、やはり「面白さ」を優先すべきなのか。

>鮎さん

 10月6日ですか。上京予定を立てなくっちゃ……(なんでだ)

2581.お知らせ。 投稿者:  投稿日: 9月27日(木)00時04分31秒

先日、開催延期となりました『赤死病の館の殺人』ネタばれチャットですが、新しい開催日が決定しましたので、お知らせします。
10月6日(土)、23時頃から私のサイト内のチャットで開催致します。
一人でも多くの方のご参加をお待ちしております。

http://www.geocities.co.jp/Bookend-Shikibu/3282/


2580.更新しました。 投稿者:かんとく  投稿日: 9月27日(木)00時00分00秒

 ご確認下さい。『深津警部の不吉な赴任』コミカライズ版が、何故か行き付けの書店で掲載誌が確認できず未だに登録できておりませんが。
 なお、高木氏のジュブナイル作品ですが……知識がないのでどちらとも。ただ、ソノラマ文庫でも現今は入手困難であることに変わりはないかと思いますので、どちらでも新しい読者には(私自身を含め)有り難いのではないかと。私見を申せば、両方。無理。

 諸般事情から未だに切羽詰まってます。昨日とうとう某氏に
「深川さん余裕あったことなんてないでしょ」
 と質され「ない」と応えてしまいました。虚しい。既に再来年の話してるし。

2579.「企画」って 投稿者:きよか  投稿日: 9月26日(水)07時12分17秒

やはりそういうことでしたか。多分そうではないかと思ってました(^^)。
「ルパン対ホームズ」ですしねー。
楽しみにしてます。

あ、芦辺先生、2度も謝っていただいてすみません。
その件に関しましては、どうぞお気になさらず…。

そうだ、早く「サスペリア・ミステリー」買いに行かねば。
とはいえ、本来「名探偵ナンコ」より前に終わらせたかった用事がまだ残ってる…。

2578.うわあ 投稿者:芦辺 拓  投稿日: 9月26日(水)03時25分07秒

 下記のイベントを、南湖さんのページで見てここに書き込んでからメールチェックをしたら、当の南湖さんから中入りのトークコーナーへの出演依頼が来ていた。何やら東京のサブカル系の作家さんになったようでめでたい。

2577.次回の旭堂南湖師「探偵講談」 投稿者:芦辺 拓  投稿日: 9月26日(水)02時52分00秒

 11月25日(日)、大阪・西天満「Team火の車稽古場」にて6:30開演、演目は、何と『ルパン対ホームズ』とのことです。

2576.ただいま自宅謹慎中。しかしこの話題だけは参加しなければなりますまい。 投稿者:田辺  正幸  投稿日: 9月25日(火)20時25分16秒

う〜む、どちらも捨て難いですねえ……。ただ、私としては個人的な思い入れで『死神博士』としたいところですが……。駄目ですか?
どうしても2者択一というのであれば、『吸血魔』の方を推します。あの蝙蝠男の飛行&消失トリックの馬鹿馬鹿しさは、いくら少年ものと言ってもひどすぎますが、そのチープさが逆に今となっては懐かしい味わいを醸し出しているから不思議……。
なお、神津恭介に対する悪役が「ルパンの五郎」「男爵新吉」「ピストルの政」という名前なのも、妙に時代を感じさせますなあ……。日活の無国籍ギャング映画みたいで。

2575.ええい、もうヤケでい!……でもって、みなさんにお尋ね 投稿者:芦辺 拓  投稿日: 9月25日(火)15時41分15秒

 光文社文庫『少年探偵王』の目玉の一つである高木彬光氏の神津恭介ものジュヴナイル長編、ただ今のところ下記の2本に絞り込んだんですが、さぁそのあとが大苦しみなんですよ。いずれにすべきか?

 ブッ飛んだ面白さでは『白蝋の鬼』(ただし1976年にソノラマ文庫に入ってる)
 入手難という点では、『吸血魔』 (別題・消えた魔人、ただし神津以外のレギュラー陣がお休み)

 古本の猛者たちは『白蝋の鬼』なんか持ってるよぉとおっしゃる向きもあらん。ここにお集まりのみなさんのご意見やいかに!

2574.書誌情報・短編「探偵映画の夜」など 投稿者:芦辺 拓  投稿日: 9月25日(火)15時24分59秒

>かんとく

 またまたで恐縮ですが……。

46. 探偵映画の夜
 1) 『ミステリマガジン11月号』(早川書房・2001年11月1日付発行)

● 私のミステリ映画ベスト3
  『ミステリマガジン11月号』(早川書房・2001年11月1日付発行)

 今度のミステリマガジン、“特集・二十世紀ミステリ映画の遺産”ということで522ページという大変なボリューム、その分お値段も2500円と張りますが、その値打ちはある大力作の一冊です。とりあえず、拙作「探偵映画の夜」に寄せた藤田香さんのイラストは必見であります>皆々様

>きよかさん

 昨日はどうも。最後まで待っていただいたのに、そのままお別れして申し訳なかったです。

>ランプさん

 その件はナニしたアレの通りということでよろしくです。

2573.シルバーは 投稿者:アセチレン・ランプ  投稿日: 9月25日(火)09時25分33秒

シルバーの巻は巻頭にカラーがあるので
復刻は難しいのではないでしょうか?

2572.探偵講談 投稿者:きよか  投稿日: 9月25日(火)07時34分29秒

「名探偵ナンコ」楽しまれたようで、講談ファンの一人として嬉しいです。
いきなり話しかけてしまいましたが、色々先生のお話も聞くことが出来て、さらに楽しい時間を過ごすことが出来ました。
ホントにありがとうございました。
今後の探偵講談にさらに期待大、ですねー。

2571.コミック版のこと&Re:初めまして。 投稿者:芦辺 拓  投稿日: 9月25日(火)02時45分13秒

>早見さん

 ありがとうございます。けど、宗さんは拙作のコミカライズで力量を買われ(当然ですけど)、次は浅見光彦ものを描かれるそうです。ちょいとばかしトホホ。でも、あの雑誌で早見さんの新作に接することができるのは実にうれしい限りです。

>ピングー▲・)さん

 や、さっそくの書き込みありがとうこざいます。今日は思いがけずお会いできてよかったです。これまではROMだったそうですが、これを契機に一つよろしく。きよかさんやピングーさんたちは会場撤収までお待ちいただいたのに、そのままになってしまって失礼しました。次の短抵抗段階ではない、探偵講談会にてお目にかかりたいものです。

2570.初めまして。 投稿者:ピングー▲・)  投稿日: 9月25日(火)01時54分04秒

初めまして、私、上方講談&旭堂南湖さんのファンで、ピングーと申します。

24日の「名探偵ナンコ」では、きよかさんのお導きで、思いがけず、芦辺先生とお話ができたもので、感激して、書き込みさせて頂きました。

芦辺先生が探偵講談を楽しまれたようで、とても、良かったです。
そして、メモを取ってらっしゃったとはいえ、あらすじを書いていらっしゃるのには、驚きました。

いつか、芦辺先生の原作で、旭堂南湖さんの講談を聞いてみたいので、よろしくお願い申し上げます。 ▲v)

2569.コミック版、読みました 投稿者:早見裕司  投稿日: 9月25日(火)01時48分28秒

>芦辺さん、宗さま

「サスペリア・ミステリー」の「深津警部」読みました。たしかに宗さんの
いわれるように、謎解きの部分はやや少ないですが、ポイントを押さえてあ
るので、気にはなりませんでした。どうぞ、これからもがしがし描いてくだ
さいませ。

拙作「吸血姫美夕」も、おかげさまで好評のようで、すでに第二作を渡して
あります。11月頃に掲載されるようです。

http://www.hayami.net


2568.突然日記「出た日が命日」2001年9月24日(月)旭堂南湖師の「探偵講談」を聴く 投稿者:芦辺 拓  投稿日: 9月24日(月)23時38分44秒

 さて、いろいろとお尻に火がついている昨今でありますが、ここは明日への蓄積をしなくてはならない時期でもあり、《小林文庫》さんのゲストブックがきっかけで知った講釈師・旭堂南湖さんの会「名探偵ナンコ」(これが「名探偵コナン」のもじりであるのに気づくのにだいぶかかってしまた……情けなや)を聴きにいきました。会場は茶臼山舞台といって女流落語の桂あやめさんが設置された場所。小さなビルの二階にあって、正面に設けられた外階段をのぼってゆくと15畳ほどの客席にすぐ面して舞台というか高座があります。それはいいのですが、トイレはその舞台の脇を通った奥から3階へ上がらねばならず、したがって開演中は出入り不可能ということになっております。

 僕が6時前についたとき、会場の支度をしておられた色白の好青年が南湖さんで、着替えに引っ込まれたあとでそうと聞かされ、トイレと同じ3階にある楽屋へ。名刺交換や挨拶などして、先日来の互いの掲示板でのやり取りを謝します。そして、6時半に開演となったわけですが、その前に当掲示板でもおなじみの「きよか」さんたちに会えてびっくり。実はかなりの講談ファンの由、南湖さんの掲示板でも(別ハンドルにて)拝見していましたが、こうさっそくお会いできるとは。

 さて、一番手は南湖さんの兄弟弟子のお弟子さんで女流若手の花鱗さんの「那須与一」。これはまた見なくてはわからない、楽しくも手に汗握る高座でありました。事前の花鱗さんのお話では「同じ言葉をしつこいくらい繰り返すのが上方講談」とのことでしたが、船上の扇を射落とせと義経に命じられた源氏の諸将が何だかだと理由をつけて“余りもの”ものと揶揄される与一に役目を押しつけるあたりのおかしみもそうでしょうか。

 さて、そのあとがいよいよ南湖さんの「探偵講談・夢の世界」(多田錦海口演・山田玉峰速記)。ときは明治29年、雨降りの寒い夜、天王寺警察署の探偵長と阿倍野署の探偵が踏切にさしかかったとき、天王寺駅発和歌山行きの列車から転げ落ちた柳行李。とりあえず派出所から駅に運ばれるが、そこからはなぜか桃色の汁がもれ、異臭がした。一方、和歌山駅でおりた乗客の一人は同じ列車に積んだ柳行李を請け出そうとするが、荷物が行方不明と知るとそのまま姿を消してしまう。

 やがて柳行李から発見されたのは、ブリキ缶に詰められた人間の手足と、首なしで胸の両側をえぐられた死体。どうも生き胆をぬかれたあと、性別や身元をごまかすために切り刻まれたものらしい。警察の探偵たちは問題の列車の車掌が行方不明になっていることと、柳行李につめこまれていたボロ切れに染められていた紋と名前が彼と一致することから、その車掌を追うが実はこの人物は無実で……というところで中入り。

 なぜかそのあと、太閤記から「秀吉の風流」の一段を語ったあと、「夢の世界」の続き。新たな容疑者として、車掌の家に出入りしていた手伝いの婆さんが、金を取って預かった子供を死なせた過去があることから浮かび上がり、さらに死体入りのブリキ缶のハンダ付けが素人仕事でなく、その息子の仕業と思われること、彼の妻子が和歌山に逐電しようとしていたことから犯人として捕えられる――という次第です。実は原本では東京が舞台だったとあとで聞きましたが、実に明治の大阪の夜の暗さ、事件の不気味さに堪能させられました。

 会場の後始末を待って、南湖さん、花鱗さんとアベノの中華料理屋へ。《小林文庫》で情報提供のあった「ルパン対ホームズ」の講談は早くも読んでおられたのはさすがというべきか。とにかく、講談という芸を新たな世代に伝えるには、探偵ものというジャンルはまさに格好の橋渡しですし、僕としても大いに応援したいところです。

 11月にはまた探偵講談に挑戦されるそうで、今から楽しみです。とにかく、今日聴いてみて面白さは保証つきですので、ぜひぜひご参集あれ! なお、南湖さんのHPは下記です。

http://www16.u-page.so-net.ne.jp/bc5/nanko/


2567.Re:仮面怪人&少年探偵王 投稿者:芦辺 拓  投稿日: 9月24日(月)15時23分27秒

>アセチレン・ランプさん

 わお、そうでしたか。実は『ビリーパック』がどんな作品かを示すには日本編、それも「狼人間」あたりの抄録になろうかと思うし、といって枚数の手ごろさ、そして今後とも復刻の可能性がなさそうなことを考えると、アメリカ編にも心が動くのです。でもその場合は「シルバーの巻」かなあと思ったり。

 そうそう、『拳銃をすてろ』でも「少年探偵王」とついていますね。『まぼろし探偵』の原題として知られるこのタイトル、ほかにも同名の作品があるみたいです。実は、このタイトルを思いついたのが、今回の〈幻の名作〉プランの動因だったりします。

 資料提供の件、よろしくお願いいたします。いや、28日に上京の際、お預かりしてそのまま光文社の人に見せようかと思います。明日にも連絡しますね。

2566.少年探偵王 投稿者:アセチレン・ランプ  投稿日: 9月24日(月)11時09分35秒

おや
初刊のタイトルは「少年探偵王 ビリーパック」になってますよ!

2565.仮面怪人 投稿者:アセチレン・ランプ  投稿日: 9月24日(月)11時07分45秒

仮面怪人に1票。

この本なら言っていただければお貸ししましたものを・・・・・。
近日中に復刻版をお送りします。
オリジナルは王冠漫画社刊です。

2564.突然日記「出た日が命日」2001年9月22日(土)アメリカ時代のビリーパックに会えた!&芦辺担当編集者の災難(反省) 投稿者:芦辺 拓  投稿日: 9月23日(日)18時47分21秒

 さて、翌日は本間正幸氏に教えてもらった江戸川橋の現代マンガ図書館にえっちらおっちら。ん? ここは竹本健治氏のマンガ執筆用仕事場があったところではないか。それはともかくとして、やがてたどり着いた先はビルの二階にびっしりマンガ本が積み上げられた部屋。係にはきれいなお嬢さんが二人もおられて、そこだけパッと花が咲いたようです。古いマンガ本を閲覧するためには6000円払って会員にならねばならないので、そういたうえで『拳銃をすてろ』なるビリーパック本単行本を出してくれるよう申し込んだのですが、なな何と「そのような本はありませんでした」との返答。

 こういう施設って目録が完璧に出来ているわけでもなく、勤務者全員が全ての所蔵資料を把握しているわけではないので、そういうことがありうるのです。そういえばだいぶ以前に東映の資料室に出かけたとき、電話である必要な不可欠な資料の所蔵を確認してから、はるばる京都・太秦まで出かけたのに、行ってみたら「そんなものありません」と言われて真っ青になったことがありました。

 とにかく、この一冊のために来館し、会員になったのですから完全な無駄足。本間氏に電話で訊き「確かにあるはずです」との返答を得て、再度調査を依頼。しょうがないので「ビリーパックの単行本なら……」とかわりに出してもらった少年画報社版(昨日見たのと同じ9巻本)を読むことにして、ここでは一冊手に取るごとにお金がかかることに気づくマヌケぶりでした。

 ところが! 係のお嬢さんたちが再度書架を調べてくれて、見つかったのです。東邦漫画出版・刊の『拳銃をすてろ』が! 目次を見ると「悪支配人の罠」「大要塞発見」「黒い星の最期」「七ツの真珠」「怪人の正体」とあって、一本の長編のようですが、実は「少年画報」に最も早く掲載された“ビリーパック・アメリカ編”というべきエピソードで、『大全』では「シルバーの巻」「仮面怪人の巻」と分類されているものです。

 探偵学校を卒業した探偵ビリーが帰郷早々、父(のちの設定からすると養父ということになる)の殺害に遭遇し、しかもその罪を着せられてその濡れ衣を雪ごうとして活躍し、真犯人である拳銃魔シルバー、さらには世界征服を狙う悪党と戦うというのがするというのが「シルバーの巻」(一葉欠落あり)、ある大いなる秘密を刻んだ真珠を横合いから盗んだ医者が、それを患者の少女たちの腕に埋め込んだあと殺され、それを狙う仮面怪人とビリーパックの戦いを描くのが「仮面怪人の巻」です。

 このあと、ビリーパックは親日派のアメリカ人大学教授と日本人の母の間に生まれ、父母が憲兵に殺されたあと、いったん帰国し名探偵となって日本に戻ってきたという設定がつくられ、以降「生い立ちの巻」(麻薬タバコ組織との戦い)「狼人間の巻」「東京X団の巻」「海底ギャング団の巻」「怪猫仮面の巻」「宇宙Z団の巻」「怪人O団の巻」「こうもり団の巻」と続き(これらの題名を見てワクワクしない人は、もうしょうがないということで……)、30歳の若さで河島光広氏が亡くなられたあとは矢島利一氏が書き継いで「魔銃X09の巻」「獣人13号の巻」にて完結するわけです。

 それにしても、どのエピソードを収録すればいいのか。これまで復刻されたのは「生い立ち」「狼人間」「怪猫仮面」「東京X団」、それに単行本化という点では「海底ギャング団」が加わります。それ以降のものは単行本未収録ながら、先に述べた理由(他社の企画のために合本を壊せないし、ふろく自体なかったりする)で再録が困難。珍しさではアメリカ編2作だが、ビリーパックらしいのはやはり日本編。しかし、その一部は復刻されているし、そもそも一部しか収録できないし……あああ、どうしたらいいんだあ。ランプさん、二階堂さん、お読みの皆さん、教えてくんなまし。

 江戸川橋駅近くの地下スーパーでポチ袋ではない、お見舞い用の封筒を買って池袋へ、そこからバスで板橋の某病院へ。突然の来訪に編集者A氏もびっくりされたようすでしたが、幸い手術はしなくてすみそうだとのこと。それにしても耳の病気で入院している人に、無聊を慰めるためとはいえ、本格ミステリを熱く(暑苦しく)語り続けたのはとんだ災難でありましたろう。ありゃあ病気見舞いというよりは、「一発お見舞いする」の「お見舞い」ではなかったか。反省しております。

 6時半前の新幹線で帰阪。車中、神津ジュヴナイル(面白い!)に読みふけった以外はひたすら眠りこけて大阪到着しました。さすがに疲れきりましたが、例のネットウィルスの問題もあり、新しいインターネットスクスプローラーをダウンロードしたり(そんな簡単なことのために東京で会った友人にテクノサポートをお願いする始末。ごめんなさい!)ですぐには床につけず、ようやくそのあと昏々と眠りについたのでした。

2563.突然日記「出た日が命日」2001年9月21日(金)の続きです 投稿者:芦辺 拓  投稿日: 9月23日(日)18時43分04秒

 おお、下記の文章の一部を書きかけて、いったん接続してみたら二階堂氏の書き込みが……。そういえば、ちょっと声をかけそびれてウロウロしていたら、そのままはぐれてしまったのでした。別にシルクハットに黒マント、白髪のカツラに黒眼鏡でうろついていたのではありません(このところ高木彬光氏ジュヴナイルを読んでいるので、ちと影響されています)。

 日記の続き、書くつもりはなかったのですが、下の書き込みにやはり疲労困憊のためかワケワカな記述が目立つので……。「しゃべりながら呼んだ」は「読んだ」の変換ミスとしても、「そご、本誌とまたがって」の「そご」って何だよ。自分でもわかりません。

 さて、乱歩賞の続きですが、小森健太朗氏が『死美人』および、それに先立って『幽霊塔』の原著を入手した件はいずれ某紙ならびに某誌を通じて諸兄の知るところとならん。それにしても『ルコック氏の晩年』の活字の細かいこと、造本の粗末なこと。少年画報社の書庫やマンガ古書店でも痛切に感じましたが、こうした“読み捨て文化”の膨大な蓄積とそれが果たした役割は計り知れないものがありますが、今からそれを振り返ることの困難さよ。だってブツがないんですから。

 さて、帝国ホテル「富士の間」で受賞者を遠巻きに祝福する以外に僕がしたことといえば、著名な脚本家でもある野沢尚氏に「多羅尾伴内の現代版を作るとしたら、どの役者がいいですか?」と訊いて困らせたり、光文社文庫M氏から神津恭介ジュヴナイルのコピーを受け取ったり、カッパノベルスS氏から芦辺倶楽部の著作リストページに妙な画像が入り込んでませんかという質問に、あわててかんとくに連絡を取って「異状なしの返事に」安堵したりということばかりでした。それと鮎川賞以来おつきあいいただいている国際派・阿部陽一氏に何やら鬱勃として意欲のわくのを感じましたぞ。大期待! 会果てたあとは友人とメシを食いに行き、新宿のホテルに投宿したのでありました。

2562.おや? 投稿者:二階堂黎人  投稿日: 9月23日(日)16時55分17秒

そう言えば、芦辺さんとは会いませんでしたね。今回は変装していたんですか?

2561.突然日記「出た日が命日」2001年9月21日(金)ビリーパックに会いに東京へ 投稿者:芦辺 拓  投稿日: 9月23日(日)04時33分44秒

 もうすでに、いくつかの作家さんサイトには江戸川乱歩賞授賞式の模様がアップされているようですが、僕も今年は行きましたので一筆。来週また鮎川賞があるので、本来なら一週間しか間がない二つのイベントのため東下するなんてことはしないのですが、今回は急遽12月刊行と決した〈幻の名作〉の件があり、会いたい友人もあったので、19・20の両日はほぼぶっ通しで『グラン・ギニョール城』を書き、9時21分発のひかりにて東京に向かいました。

 東京は雨。水道橋駅にて『少年画報大全』の編者・本間氏と初対面、そのまま少年画報社へ。通称・赤胴ビルと呼ばれた築何十年の社屋がそのままなのがうれしいところ。同社の方をまじえた三人で資料室に入り、『ビリーパック』の単行本全9巻を見せていただく。78年に新書版で出た復刻版と、色刷りの部分や巻の区切り方などかなり違う印象。そのとき収録されなかった「海底ギャングの巻」が入った分を読む。やはり実に面白いが、夭折された作者・河島光広氏の病状悪化を思わせるように、筆に荒さが見えるのが痛ましい。それと、この部屋は会社のごく限られた人物が立ち会わないと閲覧できないのですが、その人や本間氏としゃべりながら呼んだので少々気が散りました。

 『少年画報大全』、やはりビリーパック・シリーズへの反響がすごいらしい。版元側としては、あくまで懐かしモノとしてとらえているので、「赤胴鈴之助」や「まぼろし探偵」をメインに考えていたそうですが、全く新しい世代にはやはり名探偵ビリーだったよう。頁数の関係で〈幻の名作〉には抄録となるが、さてどのエピソードを入れるかでは大悩み。単行本未収録のエピソードはたくさんあるのですが、「少年画報」の原本は同社にも一組しかなく、しかも合本のため一度本をバラさないと復刻できないのです。そご、本誌とまたがって掲載されている別冊ふろくの何年か分がないとのこと。暗然となります。しかし意欲もわいてきます。

 しばらくこの件につき本間氏と検討のあと、同氏とともに神保町古書街の漫画専門店へ。その何軒目かに入った店は、おや! 以前に二階堂黎人氏や川越幸子さんとともに入ったお店ではないか(確かそのとき二階堂氏は山川惣治の絵物語単行本を買った)。で、そこのご主人にも話をうかがっているうちに出てきましたよ、『ビリーパック』の別冊ふろく、それも新品同様のやつが三冊も!

 ……買いましたよ、一万何千円はたいて! だが、これはそのあとの大散財のほんの序曲に過ぎないことがやがて知れるのだった。そしてこのあと出席した帝国ホテルでの乱歩賞パーティーに小森健太朗氏が持参してみせてくれたボアゴベ『ルコック氏の晩年』英訳本(涙香『死美人』原作)二冊本にはさすがに負けるのであった。

 パーティーの様子、また翌日さらに幻な『ビリーパック』を求めて出かけた江戸川橋の現代マンガ図書館での絶望と希望、そこから板橋方面の某病院に講談社ノベルスの担当者氏を見舞った顛末などは、また今度の機会として(書かないかもしれない)、そろそろ疲労の極致に達したので寝ます。無理もない、とにかく寝てないもんなあ。

 なお、下の書き込みで「手間となって」は「今となって」のマチガイです。

2560.Re:枚数規定について 投稿者:芦辺 拓  投稿日: 9月22日(土)23時55分54秒

>チーフさん

 古いことで忘れてしまいましたが、あの作品は単行本化や文庫化時にゲラで書き足したり削ったりで正確な枚数が手間となってはわかりません。そういえば、応募時すでに若干オーバー気味だったような気が……。僕は気が小さいので枚数制限で落とされてはたまらないと、懸賞応募時はピタリの枚数に収めるのが常だったので、だとしたら珍しい例ですね。なお二階堂氏は当時からゴーカイな人だったので、当初からオーバーしまくっていた可能性あり(すみません>二階堂さん)

 ただ、できあがった本からの枚数換算ですが、たいがいの本は一行の字数が原稿用紙の20字よりは多いですよね? そして各パラグラフの末尾には空白があるのが普通ですから、単純に字×行×頁÷400とはならないのです。たとえば僕がパソコンでの執筆で画面上使っている体裁は40字×36行ですから、1頁は3.6枚になるはずですが、実際にページ設定を変換してみるとだいたい3.1〜3.2枚といったところです。ですから実際の本で見て600枚をはるかに超しているように見える作品でも、実はそれよりはるかに少ないのが普通です。

 参考までに近作での400字詰め体裁での拙作の枚数を挙げておきます。『怪人対名探偵』(777枚)、『時の密室』(828枚)、『赤死病の館の殺人』(「赤死病――」218枚、「疾駆するジョーカー」63枚、「深津警部の不吉な赴任」73枚、「密室の鬼」107枚)、ただしいずれも入稿時のものですが、そんなに極端な増減はないと思います。たぶん本になったものから推計したものより少ないはずです(ちなみに、幻冬舎の本についている「四百字詰め×××枚」は全くの単純計算だそうです)。

 枚数規定に戻りますと、確かにあまり守られていないケースもあるようですが(原稿用紙そのものではなく換算枚数ということになってからは、一層そうなった可能性もあります)、甲乙つけがたいとか、どうしても何作かを落とさなくてはならないときには格好の「理由」にされかねないので、懸賞応募の場合は避けた方がいいです。

>鮎さん

 いろいろとご手配お疲れさまです。日程変更ですか。それでは、そのときまたどこかに逃避しなくては(……って、今日大阪に戻っちゃいましたけど)。

2559.いらっしゃいませ、宗先生! 投稿者:芦辺 拓  投稿日: 9月22日(土)22時40分17秒

>宗美智子さま

 ようこそいらっしゃいました。ちょっと遠出しておりましたもので、RESが遅れまして申し訳ありません。先生の脚色による「深津警部――」、帰宅しましたら掲載誌が届いておりました。ラフはすでに拝見しておりましたものの、いやもう大満足の膝ポンものでありました(どんな日本語だ)。

 もともと事件がグルングルンと変転してゆくさまを、絵面にはなりにくい「状況」として描いた作品なので、コミカライズには困難な作品であったろうとお察しいたします。そればかりか、ベテランの宗先生に手がけていただいたおかげで、なるほど漫画の実作において「キャラを立てる」とはこういうことかと、自分の作品をもとに勉強させていただいたようなところもあります。

 引き続き拙作をとりあげていただけるなら、こんなうれしいことはありません。リンクはもちろんOKで、新HPの発足も楽しみにしております。ありがとうございました!

2558.枚数規定について 投稿者:チーフ  投稿日: 9月22日(土)21時00分52秒

芦辺先生、御無沙汰しています。
先日は著作権に関する私の質問に対し、丁寧なレスをいただき本当にありがとうございました。
著作権が作者の死後五十年で消滅することは知っていましたが、それが万国共通のものであるとは知りませんでした。どういう訳か日本国内のみのものだと思っていたのです。
それにしても、「ル○ン三世」も「金○一少年の事件簿」も、厳密には全て著作権法違反なのですね。一度公になったキャラクターは必ずしも原作者のみの所有物ではないと思いますが、キャラクター創造の苦労も知らず、そのキャラクターの人気に乗じようと安易な気持ちで借用する輩がいる以上、このような処置はやむを得ないのでしょうね……。その意味でも、芦辺先生のお書きになるパロディ作品には、過去の先輩作家に対する敬意と、そのキャラクターに寄せる限りない愛情が感じられます。芦辺版「多羅尾伴内」が読める日を首を長くして待っています。

講談社文庫に収められている「殺人喜劇の13人」を再読していたら、少々妙なことに気がつきました。
現在、鮎川哲也賞の枚数上限は、四百字詰め原稿用紙換算で600枚だったと思いますが、「殺人喜劇の13人」はどう計算してみてもそれ以上の分量があるように思うのですが……。第1回鮎川哲也賞の次点になった二階堂先生の「吸血の家」も原稿用紙で1000枚近い長さですし……。ひょっとして第1回の募集時だけ、枚数規定が現在とは違っていたのでしょうか?
江戸川乱歩賞の規定にも「枚数を超過した場合は失格」となっていますが、この場合は多少の枚数超過は許されるということなのでしょうか? だとしたら、その許容範囲はどのくらいと考えればよいのでしょう? 私もいつか長編ミステリーを書いてこれらの賞に応募してみたいと考えておりますので、教えていただければ幸いです。

2557.こんばんわ 投稿者:宗美智子  投稿日: 9月22日(土)03時32分11秒

どきどき・・、「深津警部の不吉な赴任」を漫画に描かせていただきました宗です。以前は私のドリキャスでつくった(^^:)つたないHPへの書き込みありがとうございました。
なんとか漫画も完成し、とうとう今日発売です。
先生やファンの方々がどうゆう感想もたれるのかドキドキです。
私なりにがんばったつもりですが、ページの関係や漫画というできるだけせりふが少ない方がいいというメディアのため、最後の謎ときの部分でかなりはしょってしまってます(言い訳・・・)。最低限のことしか描けなかったんですが、どうかご感想はお手柔らかにお願いいたします。
一応編集長は気に入ってくれたようですが。
機会があればまたぜひ森江春策シリーズの漫画化をさせてくださいね。

それからドリキャスでつくったサイトですが、リンクさせていただいてもよろしいでしょうか?今年中にはパソコンを買う予定なんで、新たにHPを作った時には、改めてお願いしに参上したいと思ってます。
長編を執筆中とか?春策シリーズですか?
楽しみにしています!
ではこの辺で失礼致します。

http://myroom.isao.net/room669/0000001000091669/index.cgi


2556.延期のお知らせ。 投稿者:  投稿日: 9月21日(金)22時29分20秒

明日、開催予定の《『赤死病の館の殺人』ネタばれチャット》ですが、
10月上旬に延期となりました。申し訳ございません。
開催日が決まりましたら、またお知らせ致します。

>『グラン・ギニョール城』
原書房のサイトでカバー画像を見ました。いい感じですね。

2555.お手数でした 投稿者:芦辺 拓  投稿日: 9月20日(木)03時01分08秒

>かんとく

 お忙しいのに恐縮です。何かサイバーテロとか物騒な言葉も出てますが、何なんでしょうね。

2554.掲示板の避難所を用意いたしました。 投稿者:かんとく  投稿日: 9月19日(水)18時48分47秒

 ここ数日、T-CUPの掲示板が散発的に不調に陥っておりますので、避難用の掲示板を新たに用意いたしました。アドレスは↓となっております。こちらに書き込めない、何故かページを開くことが出来ないという場合はあちらに移動願います。現時点では、あちらの方が動作もスムーズなようなので、或いは移転してしまった方が早いかもと思いつつ。
 トップページからも通知と共にリンクしてあります。

>芦辺様
 増刷おめでとうございますー! 何せ執筆時のご苦労をこちらで目の当たりにした作品なだけに、こちらとしても感慨を禁じ得ません。お祝いの言葉と共に、担当様の早い復帰をお祈りいたします……うーん、なんかあっちこっちで大変だなー……

http://ashibe.hoops.ne.jp/bbs/


2553.芦辺先生、ありがとうございます! 投稿者:架之  投稿日: 9月19日(水)13時16分36秒

芦辺先生。
許可を下さって、ありがとうございます。
沿革だけ書いておきますと、主人公は《金獅子》くんで、彼を起用させていただくからにはやはり、動物たちの視点で物語を書いていこうと想っています。
……偉そうなことを書いていますが、ちゃんとした作品になるのかは謎です(苦笑)。下手すると原作を傷つけてしまいかねないのですから、こういうのって勇気が要りますね。
だけど、オデコに押していただいた判子の事をちゃんと自覚しながら書いていくつもりです。
私のような者に許可を下さって、本当に、ありがとうございました。

2552.読者諸賢ニ衷心御礼申上候 投稿者:芦辺 拓  投稿日: 9月18日(火)18時45分44秒

 売れっ子の皆さんからすると何じゃいということになりそうですが……。

 講談社ノベルス『怪人対名探偵』三刷との報、昨日担当編集氏より電話がありました。

 これもここにおいでの皆さんを含めた読者諸賢のおかげです。ありがとうございます。これからもどうぞよろいく。ところで、この吉報をくれた担当氏は増刷の作業と相前後して入院されるそうです。やっぱ心労のためか、うーむ申し訳ない……。

2551.許可!(判子をポン!) 投稿者:芦辺 拓  投稿日: 9月17日(月)18時26分46秒

>架之さん

 一生のお願い(「××買うてくれたら、勉強する〜」みたいなアレですね)、承りました。何かパスティーシュをめぐって一席ブッてしまったので、ビビられたかもしれませんが、お気になさらず。どこかで発表の機会があるといいですね。

 夏のコミケで三羽烏の皆さんが、あの広い会場(……たって、見たことありませんけど)を隅々まで調べに調べて縹透瑠さんがお描きになったちらし一種しかなかったというのも寂しいやら申し訳ないやらなので、この際どんどんやっちゃってください。

>二階堂さん

 ありがとうございます。まさにわが意を得たりといった感じで、お褒めにあずかり恐縮々々。機会があったら、二階堂さんもまたやってくださいよ。

2550.許可申請。 投稿者:架之  投稿日: 9月17日(月)16時36分19秒

芦辺先生。一生のお願いに参りました。(←あんたの一生は何回あるの)
いつか田辺様が仰っておられた「新島ともかと《金獅子》の事件簿」を想い出し、もし本当にやるとしたらどうするだろう……とあれこれ考えをめぐらせていたら、それらしいネタがひとつ落ちてきて、どんどんふくらんでしまって、「書きたい」と想うようになってしまいました。
どこかで寄稿する予定はないのですが、書かせていただいてよろしいでしょうか。
ちょうど著作権問題で意見交換がなされている最中でしたので、どういう形であれ何にせよちゃんと許可は求めようと想い、こうして申請する次第です。 

2549.贋作と擬作と戯作  投稿者:二階堂黎人  投稿日: 9月17日(月)09時39分58秒

贋作は買い手を騙すために造るので、芸術性は皆無です。単なる模倣ですから。擬作と戯作は、買い手も本物ではないことを納得した上で、本物以上に本物の味わいを求めてきます。したがって、創造者の方にも高い技術と志が必要となります。芦辺さんの作品にはその両方があるので、僕は大好きです。 

2548.感謝&なるほど! 投稿者:芦辺 拓  投稿日: 9月16日(日)23時20分20秒

>早見さん

 『時の誘拐』ご読了およびご感想ありがとうございます。あれも実は早見さんの志向される都市ファンタジーの一種といえるかもしれません。近藤正臣、いいですね。しかし、あの人はいったいいくつなんでしょう。リアル花形満か。阿部寛にはさらにハタ!と膝打ちものです。今はエキセントリックな二枚目ですが、こないだ深夜に「はいからさんが通る!」の実写版をやっていて、総体にもうちょっとちゃんと作ればいいのにという出来の中で、阿部氏だけは実に誠実に絵に描いたような二枚目をやっていてまじめな役者だなあと好感を持ったものです。

>かんとく

 貴君も阿部寛支持ですか。「TRICK」は主役の二人の異様な風合いが面白い味を出していましたね。「自分で組んでいるプロットに思わず泣きそうになってしまう」のは大変いいことです。“泣かせ”の要素が読むのも書くのも苦手な僕からすると、うらやましいぐらいですよ。
 

2547.贋作と擬作と戯作 投稿者:芦辺 拓  投稿日: 9月16日(日)21時08分37秒

>二階堂さん

 そうですね、だから絵画の世界でいう偽作とは根本的に違うわけで、そこにはあのヒーローたちにもう一度出会いたいという思いや、あの人物とあの人物が出会ったらどうなるだろうという期待が込められている。本物そっくりではありつつ、そこへさらに本物ではあり得ないだろう要素を遊び心でもって盛り込んでゆくのがミソで、たとえば作者の異なる場合はもちろん、同じ作者でも別シリーズのキャラが同じ作品に登場するなんてことは本来あるはずがないわけですよ。

 だから贋作というよりは、おっしゃるように擬作であり戯作であるわけです。これに対しては、かなり辛口のご意見もあるのですが、この戯作三昧がまたやめられなくってねえ。まあ、あと一冊分まとまったところでいったん打ち止めにはしますが。

 どうも、子供のときに好きな連載漫画やテレビ番組が最終回を迎えたあとの、あの何ともいえない寂しい気持ち。あれが根底にあるようで、それはけっこうほかの書き手や読者の皆さんとも共通するのではないかと思います。

2546.阿部寛は素敵です 投稿者:かんとく  投稿日: 9月16日(日)19時16分20秒

『TRICK』というドラマで仲間由紀恵とともに主演していますが、素晴らしい味を出しております。ドラマは題名の割にミステリとしてはかなり腰砕けなのですが、監督の演出センスと随所に鏤められたギャグ、何より阿部寛を筆頭とする登場人物の魅力が凄い。これ以降私はすっかり阿部寛のファンです。彼ならどんな役を演じても多分許してしまうでしょう。

 話は全く変わりますが、自分で組んでいるプロットに思わず泣きそうになってしまうのは我ながらどうかと思う。どうかと思いつつそこで止めるわけにも行かず黙々と作業を続ける……さて、泣きそうになっているのはどれが本当の理由だろう。諸般事情から結局九月もあれこれと忙しない日々を送っております。ネタバレチャットに参加したくても果たしてそれまでにこの作業の目処が立つのかどうかそれ以前に当日までに『赤死病の館の殺人』読了できるのかどうか。

 あ、『時の誘拐』新書版の書影をアップしましたご確認下さいとついでのようにご連絡。……耳?

2545.「時の誘拐」読了 投稿者:早見裕司  投稿日: 9月16日(日)17時32分32秒

「時の誘拐」を読了しました。
うーん、やっぱり芦辺さんは熱いですねえ。燃えてますね。
それはそれとして、私は都市論に興味があるので、このシリーズは楽しみ
です。かつては東京も多数の用水が走り、近代的上水道が早くからあった
のですが、それをメインに据えた小説は少ないように思われます。

さて、多羅尾伴内ですが、背は低いけれど、近藤正臣だったら大喜びで
やると思うのですが。マジック好きですし。
もっと現代でしたら、脇役に徹している阿部寛など、照れなくしてやる
ように思います。何より阿部寛なら、「観客はみんな変装だと知ってい
るのに他の登場人物だけが気づかない」という多羅尾伴内のルールに合致
するかと。

http://www.hayami.net


2544.贋作と擬作 投稿者:二階堂黎人  投稿日: 9月16日(日)16時42分34秒

贋作(偽作)と擬作は、厳密には区別して考えるべきでしょうね。パステーシュっていうのは、贋作(つまり、偽物)ですよね。たとえは、ルブランの名前を騙ってルパンものを書くのがこれです。しかし、ルブランの文体に模して、ルパンものそっくりの(新しい)物語を描くのは擬作です。芦辺さんが編んだ『贋作館事件』も、正しくは、『擬作館事件』ですね。

2543.講談のこと、伴内のこと 投稿者:芦辺 拓  投稿日: 9月16日(日)04時24分46秒

>きよかさん

 何やら一つのジャンルが勃興するきざしかもしれませんね。上方落語はほとんどあってなき状態から昭和40年代後半ごろに一気にブームを迎えましたが、そうしたブレイクを期待したいものです。

>皆々様

 ここしばらく“七つの顔の男”こと多羅尾伴内の話をしていますが、片岡千恵蔵・小林旭に次いでこの役をやらせたい現代の役者っていますか? 僕は紙芝居チックな明智小五郎を茶目っ気たっぷりに演じた陣内孝則氏がいいと思うのですが、反対意見もあるようで、といってほかには誰も思い浮かばないのです。

 ちなみにご存じのない方々に、多羅尾伴内というのはどういうキャラかを説明しますと、

「かつては藤村大造という名で帝都を荒らし回った怪盗だったがある刑事(のちにギャングに殺される)に諭されて改心し頼まれもしないのに犯罪事件を解決して歩くのだがその際ロイド眼鏡のショボクレ私立探偵とかアイパッチをかけた流しの運転手とかお前いつの時代の人やというような服装の中国の大富豪とか日常生活でもずっと人形を操っている腹話術師とかヨボヨボのおじいさんとか酒を飲みながら口から火を吐くインドの魔術師とかバーでもどこでも手品をしないではいられないキザ紳士とかに化けながらではないといけないという強迫観念にかられていて戦う敵も黒覆面の秘密結社とかマグロだかカツオの中に宝石を詰め込んで密輸したり野球場でプレー中にホームラン走者を毒針で射殺したりとかいう変な奴らばかりで彼らは伴内さんが『あるときは……』と正体を明かすまで気づかなかったうえ西洋館の大階段の前で変装を解きながら事件を解明するのを黙って拝聴してくれるのだが思い出したように銃撃戦になって数十人もいるのに名探偵の二挺拳銃にしとめられてそこへ伴内に頼りっきりの警部が率いる警官隊が遅ればせに到着すると伴内こと藤村大造さんの姿はすでにそこになく彼に助けられた美女たちが彼の車(ものすごいアメ車のオープンカー)に駆け寄ると彼女らの救い主はあらかじめ用意してあった一編の詩を残して去ってゆくのだった……」

 ――とまあ、そういう人です。こういう役がやれる稚気とエキセントリックさを兼ね備えた役者さんっていませんか? みなさんのお知恵拝借。

 それにしても、昨日こういう話をしていたお店が「近藤正臣氏の実家の炉ばた焼屋」と「忍者ハットリくんのシンゾウ役の人のカクテルバー」というのもスゴイでしょう。

2542.講談のこと 投稿者:きよか  投稿日: 9月15日(土)23時54分49秒

>芦辺先生
私も講談を聴き始めて2年と少しくらいなので、まだまだひよっこなんですけど…。
でも、聴いていて、話の世界に引き込まれるのがすごく心地よいというか、また次の機会も聴きたくなるんですよ。
最近は講談師の方の人数も増えてきており、それぞれに頑張っておられるので、これからがますます楽しみです。
特に南湖さんは今年、色々新しい事を始められたので、目が離せません。

それと、『時の密室』その他の感想、書きたいのですが、今現在先にやるべきことがありまして、それが片づく月末以降、ってことになりますか、やっぱり(^^;;)。すみません。

2541.ここは掲示板ではなくてチャットか 投稿者:芦辺 拓  投稿日: 9月15日(土)01時57分30秒

>きよかさん

 これはどうも……えっ、そうなんですか。全く縁は不思議なものであります。講談におくわしいようなら、またそういった話などもぜひ。もちろん、拙著のご感想も何卒一つ。

2540.いらっしゃいませ、南湖師匠! 投稿者:芦辺 拓  投稿日: 9月15日(土)01時53分58秒

>旭堂南湖さん

 こ、これはどうもよくおいでくださいました。ちょうど入れ違いだったのに驚いております。《小林文庫》のゲストブックで拝見した「探偵講談」の試み、実に興味深く楽しみにしております。小生でできることでしたら何なりと。何よりまず、一度拝見に行きたく思っております。

>鮎さん

 おお、続々のネタばれチャット企画、ありがたいことです。思わず僕も紛れ込みたくなる衝動を防ぐために、当日は東京かどっかに逃避します(んな大層な)。

 それより、今すぐ開いてほしく、また潜入したいのは『グラン・ギニョール城』のネタばれチャットであります。誰かこの話の真相と結末を教えてください。

2539.うわあー 投稿者:きよか  投稿日: 9月15日(土)01時46分54秒

なんだか久しぶりの書き込みになります。
以前『時の密室』を読み終えたら感想を書くとか何とか言って以来(^^;;)。すみません。
とりあえず、今月末の『深津警部の不吉な赴任』のコミック版を読んだら…とか思っていたのですが、そうも言ってられなくなりました。

実は私、上方講談が大好きでして、南湖さんの講談もよく聴いております。
以前「探偵講談」という単語を初めて耳にしたとき、何となく芦辺先生の事を思い浮かべていたのですが、こういう展開になるとは! 
両方のファンとして嬉しい限りです。

2538.再びお知らせです。 投稿者:  投稿日: 9月15日(土)01時07分05秒

こんばんは、鮎です。二週間ほど前にお知らせ致しましたが、再び『赤死病の館の殺人』ネタばれチャットの告知をさせていただきます。
来る9月22日(土)、23時から私のサイト内のチャットで開催致します。
『地底獣国の殺人』の時は”なりきり”ネタばれチャットでしたが、今回は普通のネタばれチャットですので、ご安心を(謎)。一人でも多くの方のご参加をお待ちしております。
尚、『十三番目の陪審員』文庫化記念ネタばれチャットは10月、『時の誘拐』ノベルス化記念ネタばれチャットは11月に開催の予定です。

>『グラン・ギニョール城』
原書房のサイトで公開されていた部分を読みました。
『グラン・ギニョール城』の刊行が待ち遠しいです。

http://http://www.geocities.co.jp/Bookend-Shikibu/3282/


2537.はじめまして。 投稿者:旭堂南湖  投稿日: 9月15日(土)01時00分51秒

芦辺先生、
先日は、掲示板への書き込み有難うございました。

探偵講談、なんとか面白く復活させたいと思っております。

いつの日か、もし機会がありましたら、
探偵講談の会に、先生にゲストで出ていただいて、
何か、一席お喋りをお願いできたら・・・と、思っております。

これからも、何卒よろしくお願い致します。

http://www16.u-page.so-net.ne.jp/bc5/nanko/


2536.Re:著作権の問題・付記 投稿者:芦辺 拓  投稿日: 9月15日(土)00時24分08秒

 末尾の「交換」は「公刊」の間違いです。今日びルパンといえば「ルパン三世」と思っている奴輩に、それまで黙認してきた原著者の長男クロード・ルブラン氏が劇場用映画にはさすがに閉口して翻訳家の榊原晃三先生(いずれも今は故人)に相談していたことを聞かせてやりたいですね。あのとき榊原先生が「まあまあ」ととりなしていなかったとしたら……。

 なお、榊原先生とは何の縁もゆかりもなかった僕が、何でこんな話をじかに(といっても電話ですが)聞くことができたかというと、ルパン贋作をしたいあまり、日本著作権協会からフランス著作権事務所の存在を教えてもらって、そこで「戦時延長」のことなどを知り、そこから同先生を紹介してもらったのですね。それに比べると、今はさすがに大ざっぱになりましたが、パスティーシュというのはあくまで「黙認」されたというだけのことで、それだけは忘れないようにしています。

 などといいつつ、今日は光文社文庫『本格推理マガジン・少年探偵王』の打ち合わせに続いて、多羅尾伴内シリーズの脚本家・比佐芳武氏のご子息にあい、キャラ使用の許可をいただいて喜んでいる小生でありました。まさに病膏肓、ですな。

2535.Re:著作権の問題 投稿者:芦辺 拓  投稿日: 9月14日(金)23時56分09秒

>チーフさん

 まず原則としては、「原著者の死後50年」を経過して著作権が消滅した作品は出版が自由となり、したがってキャラクターも流用することが可能になるわけですね。たとえば、1930年に没したアーサー・コナン・ドイル卿の場合、バスカヴィル・インベストメントという版権管理会社がにらみをきかせていて、ニコラス・メイヤー氏の1974年作品『シャーロック・ホームズ氏の素敵な冒険』(映画化名「シャーロック・ホームズの素敵な挑戦」)も当然ここの許可を得ていたはずです。この作品が大好評だったことと、そのあとまもなく著作権切れを迎えたことで、一大ホームズ贋作ブームを迎えたことはご承知の通り。なお、ホームズ譚のうち『事件簿』だけが、つい最近まで新潮文庫以外の翻訳には含まれなかったのも、翻訳権の取得をめぐる実にややこしい問題がありました。

 ただし、この場合も原著者ならびにその創造物に対し侮辱的な扱いをすることは作者の人格権を損なうことになるので、厳に避けなければなりません。これは死後何百年たとうと同じことです。

 ルパンの作者モーリス・ルブラン氏については1941年没なので、すでに著作権は消滅しているように見えます。しかし彼は出版活動が制限される第二次大戦中に亡くなったということで、「戦時延長」が適用され、10年が加えられます。ですから2000年出版の『真説ルパン対ホームズ』についてはフライングになるわけですが、すでに他社で無許可のルパン贋作が多数出版されていることなどを考え、もし問題が生じた場合はルブラン家と親交のある《ルパン同好会》に調停に入っていただくことにして、執筆に踏み切ったわけです。

 このほかのキャラクターで原著者の死後50年未満のものもありますが、これらはそのつど担当編集者と話し合い、1970年以前の海外出版物の翻訳権消滅などを援用して扱いを決めています。これらについては決まったルールがなく、版元の意向やパスティーシュ対象作家、そのキャラがメインを張るかどうかによっても変わってきます。たとえばHMM誌ではカー氏贋作についてはお祭り企画ということでOKを出してくれましたが、来年特集号を出す予定の某巨匠については慎重な姿勢をとっておられます。さて、どうなりますか。

 江戸川乱歩氏のキャラクターを引用するに当たっては、たまたまご子息の平井隆太郎博士と新聞記者時代に電話インタビューをしたご縁で「屋根裏の乱歩者」では事後承諾をいただく形となりましたが、大乱歩本人ではなく明智や二十面相を登場させるということで編集部を通じて事前に許可をいただき(『贋作館事件』では国内作家に関しては全てそうしました)、以降は“常習犯”ということでできた本をお送りする形としています。

 「金田一少年の事件簿」によって深く傷つけられ、ご遺族が不快感を味わった横溝正史氏のキャラ使用については、いっそうの注意が必要です。僕の場合、ちょうど角川書店の「野性時代」が“金田一耕助の新たな冒険”特集を組むのと同時期ともって同社の方とお宅に参上し、事前に原稿を見ていただいてた横溝夫人にごあいさつをしました。その後、某アンソロジー収録の際にはご子息の亮一さんに手紙で了解を求め、正史賞の席上で確認を取らせていただきました。

 なお、「フレンチ警部と雷鳴の城」はいずれ第二贋作集を出すときに収録のつもりですが、今月末のHMM「探偵映画の夜」を入れ、あと何やかんや寄せてもまだ200枚ほど不足なので、もうちょっとお待ちください。

 とにかく交換に際しては編集者との話し合いが不可欠です。あ、それともしパスティーシュをおやりになるなら、僕の苦い体験を一つ。拙作の中では割合にご好評をいただいている「《ホテル・ミカド》の殺人」は実はデビュー直後に、ある中間小説誌の依頼に応じて書いた作品が原型なのですが、そのときのボツの理由はこうでした。「新人のくせに、他人の登場人物を借りて書くとは不まじめだ」――おそらくこれが一般的な見方と思います。ちょっと留意していただければ幸いです。

2534.著作権の問題 投稿者:チーフ  投稿日: 9月14日(金)21時06分03秒

角川文庫の「新世紀『謎』倶楽部」に収められている「<ホテル・ミカド>の殺人」を読みました。
チャーリー・チャンとサム・スペードの共演だけでも素晴らしいのに、「あの人」まで登場するなんて…。もう大感激です。
ところで、芦辺先生は「ルパン対ホームズ」など海外作品のパロディをよくお書きになりますが、の場合著作権の問題は発生しないのでしょうか? 日本の場合は、本人かその遺族の方の了解を取ればいいのでしょうが…。
無知な質問で申し訳ありませんが、教えていただければ幸いです。
それから、ミステリ・マガジンに掲載された「フレンチ警部と雷鳴の館」は、単行本に収録される予定はないのですか?

2533.依頼により、発言をひとつ削除させていただきました。 投稿者:かんとく  投稿日: 9月12日(水)22時53分04秒

 そのために一部発言に、何に対するコメントなのか解らなくなってしまった箇所が生じてしまいましたが、御了承下さい。

 にしても、個人的にも色々あって困ります。どっから手を付けるべきやら。

2532.ごめんなさい。 投稿者:架之  投稿日: 9月12日(水)11時39分52秒

はしゃぎすぎたため、件名で謝意を表するのを忘れてました。不届者で申し訳ありません。

2531.甘粕正彦氏を発見! 投稿者:架之  投稿日: 9月12日(水)11時37分16秒

芦辺先生。
質問にご丁寧に答えていただき、ありがとうございます。「おかしいんだろうか、止めたほうがいいのかしら」と不安でもんもんとしていた最中でしたので、たいへん励みになりました。安心して書き続けようと想います。本当に、ありがとうございました。

田辺正幸様。
お優しいお返事を、ありがとうございます。『双月城の惨劇』も、楽しみにしています。

漫画版『帝都物語』(荒俣宏・原作 高橋葉介・画 朝日ソノラマ漫画文庫)を購入しました。
以前芦辺先生がおっしゃっておられた「甘粕正彦」なる人物をまったく知らなかった私でしたが(バカ)、この作品を読んで「ああ、この人のことだったんだ」と疑問が解けました。なかなか面白いキャラクタの人ですね(そう言えば、昔どこかで見た角川文庫版表紙の実写加藤氏は、血色悪くて恐かったのを想い出しました……)。それにしても……作品の中で、どこかで見たような人物が2人いるのですが……うーむ。

2530.いや、どうも 投稿者:芦辺 拓  投稿日: 9月12日(水)01時15分34秒

>かんとく

 お手数でした。例のナニの方はいつも通りアレします。

>田辺さん

 こちらこそ言い方が一方的だったかもしれません。僕自身、そういうたとえが頭に浮かばなかったとは言い切れませんから。また実際、そういう風にしか形容できない事件ではあります。こちらから言っておいて何ですが、どうかお気になさらず。

2529.著作リスト更新&削除しました 投稿者:かんとく  投稿日: 9月12日(水)00時44分19秒

 ある種のモラトリアムに突入しているのですがそれでも忙しなく、依然あまりこちらに書き込みできておりませんが、調子はいいです。取り敢えず御報告のみ。

 件の大事件については、情報があまりに錯綜しているのでしばらく静観するつもりです。個人的には、確かに大事件だけどもそれ以上に台風の進路上にいる人々の現実的な不安を無視しているマスコミの状況に相変わらず苛立っていたりします。峠は越したとは言え依然予断は許されないでしょうに。

 それはそうと某社の文庫担当様、御覧でしたらメールの返事を頂戴できないでしょうかー。どの程度焦ったらいいのか解らなくて焦ってますー……

2528.Re:お、思いきり被っている!/さにあらーず!(津川雅彦扮する家康調で) 投稿者:芦辺 拓  投稿日: 9月11日(火)23時11分54秒

>田辺さん

 ぶつかってない、ぶつかってない。大丈夫です。いや待てよ、根底の根底のオマージュ的な部分では確かに、そう言えなくもないか。しかし、その点について詮索は無用じゃぞ、てきめんにネタバレしますから。

2527.答えになっていますかどうか 投稿者:芦辺 拓  投稿日: 9月11日(火)23時04分24秒

>架之さん

 うーむ、果たしてそちらの文章作法をきちんと理解したうえでの回答に当たるかどうかはわかりませんが、とにかく記してみますね。

 おっしゃった執筆法は確かに風変わりではありますね。でも、たとえば田中芳樹先生は手書きで原稿を書いておられるのですが、原稿用紙にふいに何行か空白を作って飛ばし飛ばし文章を書かれる場合があると聞いたことがあります。そうしょっちゅうではないと思いますが、まず思いついた文章から書いてゆき、あとで“つなぎ”に当たる部分を書き入れてゆくのだそうです。これほどの大家にしてそうなのですから、必ずしも流れに沿って執筆しなければならないとは限らないわけで、どうするかは本当に個人の資質でしょう。

 たとえばファンタジーの五代ゆうさんによると、彼女は執筆する作品世界によって文章の“モード”が切り替わるので、Aという作品の文章をBという作品に流用することはあり得ないんだそうです。これに対して、僕は特に何の作品ということなしに想定したシーンが、ある作品の一部にはめ込まれることはしょっちゅうで、たとえば『地底獣国の殺人』の戦前を舞台にしたシーンがその典型例で、この話を五代さんにしたら驚いておられました。

 というわけで、小説の書き方は千差万別。どんな方法論もありだと思います。ときには容赦なく自分の方法論をぶっ壊すことも含めて。

 それにしても、何という世の中でしょうか(CNNの映像を見つつ)。

2526.教えて下さい。 投稿者:架之  投稿日: 9月11日(火)18時42分06秒

芦辺先生。
「実に的確に」と言っていただき、こちらこそ恐縮です。それと、『時の誘拐』無事刊行、おめでとうございます。さっそく書店に予約しに行ってきます。

以前先生が「執筆しながらプロットを組み上げていく」と言う創作方法について意見を述べておられましたが、私も自分の創作方法について、教えていただきたいことがあります(創作などと言っていいのかはともかくとして)。
私の場合、おおよそのプロットを組み立てると、後は文章が降ってくるのを待つという方法で書いています。しかも降ってくる文章は、たとえば100ピースでそれぞれ番号を振られたパズルがあるとして、

1、40、47、58、88、92

とばらばらなピースが与えられ、それを何とか当てはめた後に

2、41、43、57、89、91、92

と次のピースが与えられ、それを繰り返して上手につないで完成させる、といったものなのですが、こういうやり方は、ミステリもしくはホラーを書く場合には、危険なものなのでしょうか。矯正したほうがいいのでしょうか。
どうかご教示をお願いいたします。

2525.新書版『時の誘拐』出来! 来週初頭を待たれよ! 投稿者:芦辺 拓  投稿日: 9月11日(火)18時19分19秒

 ついに待ちに待った『時の誘拐』ノベルス化成る! いやー、文庫化はやっと何冊か体験しましたが(それまでも長かった……)、四六判からの新書へというのは初めてで、今日届いた見本を見て感慨なきを得ません。元版を踏襲した一段組みと二段組みのシャッフル体裁なども含め、店頭でごらんになったらご意見をお聞かせください。

 なお、今週の14日に取次に搬入するとのことなので、都内の書店の早いところではその翌日、それ以外のところでは連休明けになるそうです。

 というわけで吉例(?)のデータです>かんとく。それぞれ著書と長編リストに、

2) 立風書房 刊 / 新書版(立風ノベルス所収) / 2001年9月25日付初版 / 本体価格1300円 /

 2) 『時の誘拐』(立風書房・立風ノベルス・2001年9月25日付初版)

 ――と、お暇の折にでも付加してください。なお「立風ノベルス」の表記は、カバー下の表紙にのみありました。

2524.Re:夏の想い出 投稿者:芦辺 拓  投稿日: 9月11日(火)17時45分45秒

>架之さん

「F男爵とE博士のための晩餐会」へのご感想、ありがとうございました。この作品は堀晃先生にほめていただいた以外は、ネット上でも「何だこりゃ!?」的批評を何度か見て、作品目録から危うく抹殺しかかっていた作品でありまして、ご感想は全くうれしき限りです。こちらの放ったへなへなボールを、実に的確に受けてくださり、恐縮しているぐらいです。

 ちなみに現在鈍意執筆中の『グラン・ギニョール城』の登場人物は、森江春策、新島ともかのほか、アマチュア探偵レジナルド・ナイジェルソープ、ロンドン警視庁のカートライト警部、ウィーンの好古家ホッホマイヤー博士、パリの美術記者ロベール・ランジュラン、退役軍人ブレイス大佐、アメリカの大富豪の姪アメリア・ソーンヒル、《アンデルナット城》の女執事クラッケルマン夫人、謎の中国人チャン・スー・リンなどとなっております。この少し前、この城の「月明の塔」からフロリダの養鶏王ことシド・ソーンヒル氏が謎の墜死を遂げたところです。全く相変わらず正気の沙汰じゃないですね、われながら。さて、ご希望に沿えますかどうか……。

 京マチ子版の「黒蜥蜴」、ごらんになりましたね。この映画はここでも以前とりあげましたけど、最初(ないしかなり時間を空けての再見の際)に見ると「ふむふむ、なかなか面白い」となるのですが、間をおかずに二度見ようものならあまりのムチャクチャさに頭がバクハツするという稀有な作品です。

 依頼人の岩瀬庄兵衛役の三島雅夫は善悪の両方を演じ分ける稀有な役者で、多羅尾伴内シリーズでは毎回のようにしきりと悪事を働いていますし、「点と線」では卑劣で小心な官僚役で実業家役の山形勲とともに鮮やかな印象を残し、かと思えば市川雷蔵主演の時代喜劇で、推理ごっこが大好きな吉宗将軍につきあわされて悩まされる大岡越前守なんてのを演じて笑わせてくれました(吉宗が八丁堀の同心に変装するので、かわいそうにお奉行様は岡っ引き!)。その三島氏にして、この珍作「黒蜥蜴」は演じにくそうでしたね! それでも原作戯曲からの明智と黒蜥蜴のかけあい:

黒「追はれてゐるつもりで追つてゐるのか」明「追つてゐるつもりで追はれてゐるのか」……黒「法律が私の恋文になり」明「牢屋が私の贈物になる」黒・明「そして最後に勝つのはこつちさ」

 ――は、拙作『二十一世紀巌窟王』にもぜひ取り入れたいものであります。

2523.夏の想い出 投稿者:架之  投稿日: 9月11日(火)15時40分16秒

芦辺先生。
まずは私、先生に感謝しなければなりません。先生が下さった「この夏は飛行船での旅を避けるといい事がある」という御託宣の通りにしたら、欲しかった本がたくさん入ってきました。ううっ、嬉しいよお嬉しいよお。ただ残念だったのは、本当に欲しかった本(東京創元社版『殺人喜劇の十三人』とか)が手に入らなかった事。もう少し運気をためなければと、次回の夏に期待をかけるのでありました。
短編「F男爵とE博士のための晩餐会」を読ませていただきました。芦辺先生の幻想短編に接するのはこれが始めてなのですが、一読後、「ふはぁ」とため息が漏れてしまいました。現実なのか夢なのか判然としない空間の雰囲気や、散々ののしったのに最後には立場が逆転してしまうという展開も眼を見張るものがあり、ああいう結末だったのに読後感は何故か清々しかったです。自分の作品に芦辺先生の作品のタイトル(をもじったもの)を付けさせていただくのが、とても恥ずかしくなってしまいました(赤面)。
ふと想ったのですが、森江さんの海外進出の御予定はあるのでしょうか? 今度の『グラン・ギニョール城』はタイトルからしてそれっぽくて期待しているのですが、もし見当はずれでしたら、いつか実現させてください。

田辺正幸様。
上記の理由により、『本格推理M』、まだ入手できていません(大泣き)。とりあえず年末までは粘ってみる事にしますが、それでも見つからなければお願いします。

映画版『黒蜥蜴』を見ました。京マチ子主演。大映株式会社制作。
いきなり「古畑任三郎」みたいなオープニングで始まり、次のような主題歌までついてました。

宝石とともに寝る夜は 冷え冷えと煌くむしろ
不眠症の月 凝った刺青 熱い血は下水に流せ

犯罪とともに寝る夜は ときめきと悩みのソファ
不眠症の星 死体の瞳 火のような吐息は殺せ

黒蜥蜴 夕暮れの花
黒蜥蜴 朝焼けの爪
街はみな倒れ伏す 恐ろしいその場に
(リスニングなので、間違ってたらすいません)

内容の方は、映画というよりむしろミュージカル。そういえば「劇化 三島由紀夫」とあったから、創元推理文庫版の解説に入れられていた筆者談は、これの事をさしていたのでしょうか。
恋物語もちゃんと反映されていて、女賊が画面の外に向かって「ねえ皆さん、明智って、なかなかいいと想いません?」と語りかけたりして、その辺は面白かったのだけど、大木実演じる明智探偵が、依頼人の成金オヤジと報酬の相談をしたり、「どうした、日本一」などと自分を励ますのはちょっといただけないなぁ、と想うのでした。
以上、話題を無視して架之でした。

2522.近松は社会派 投稿者:アセチレン・ランプ  投稿日: 9月11日(火)14時30分14秒

おそらく近松は社会派に分類されるのでしょうね。
嘆美派と言いたいのだが
そうなるとやっぱ南北だもんなあ。

でもね。今、歌舞伎座でやっているのは
映画よりも数段迫力ありますよん。

2521.お礼 投稿者:二階堂黎人  投稿日: 9月11日(火)10時47分11秒

早見さん、情報をありがとう。調べてみます。

2520.そうでありました 投稿者:芦辺 拓  投稿日: 9月11日(火)01時18分24秒

>やずみさん

 あ、そうでしたね(……って、作者が気づかないでどうする)。こないだ編集氏と話をしていたのは、「藤田さんに髷物――正調伝奇時代チャンバラ活劇を描かせたいですねえ」「そうですねえ」……って、それって本文はおれに書けということですかい?

>早見さん

 ご教示ありがとうございます。LDプレイヤー買ったものの、テックス・エイヴリーとトム&ジェリーのボックスと、あとクレージー・キャッツと宝田明の東宝喜活劇が一枚ずつとあと少々しかソフトを買わないうちにDVDの時代になってしまった……。

>ランプさん

 「女殺油地獄」というと僕は橋本忍氏脚本、堀川正通氏監督の社会派コンビによる映画を思い出します。主演は当時の中村扇雀。若き日の桂米朝師が、何とタイコモチの役で出ています。

2519.最初のころは… 投稿者:やずみ  投稿日: 9月11日(火)00時38分35秒

…って、「赤死病の館の殺人」の冒頭でも、
「一見少年かと思わせる…」ってありますが。
もっともそれに「だが明らかに若い女性の人影だ」と続くわけですから、ラストの絵はイメージが違うということもないでしょうけど。

藤田新策さんの表紙いいですね。前回の時計塔もよかったし、今回は淡く光る紫赤緑の窓の光と雲の隙間からのぞく月と月の光が実にいい。段々に置かれたタイトル文字含めて、目を引く表紙でした。

藤田香さん、勇気ありますねぇ。
芦辺さんも理由の一端をになった?のでしたら御仕事どしどし差し上げて下さいませ。こうなったら以後の森江シリーズはすべて任せるつもりで…(おいおい)。

2518.DVDなら 投稿者:早見裕司  投稿日: 9月10日(月)17時19分38秒

>二階堂さん

ディスクステーションという通販店があります。送料無料で、一回買うと、
次回はその10%分のポイントを割り引いてくれます。

http://www.discstation.co.jp/VSshop/Scripts/DS_Top_page.asp

http://www.hayami.net


2517.女殺油地獄 投稿者:アセチレン・ランプ  投稿日: 9月10日(月)14時42分50秒

土曜日に歌舞伎座に行ってきました。
小泉総理が来たりして、どうも騒がしかったが
染五郎が与兵衛をやった「女殺油地獄」がよかった。
第3幕。油屋の店先で、与兵衛がお吉を惨殺するシーンは
息を呑むような迫力と美しさ
ミステリーファンのみなさんもぜひごらんになって下さい。

2516.DVD 投稿者:二階堂黎人  投稿日: 9月10日(月)13時08分22秒

 9月から、虫プロや手塚プロのアニメがどんどんDVD化されるんですが、インターネットで注文(予約)できて、割引で安く買える所って、誰か知りません?

2515.これはお久しぶり 投稿者:芦辺 拓  投稿日: 9月10日(月)04時25分59秒

 ……ではありませんか>やずみさん

 スーパージャイアンツ(だいたい何で複数形なんだ……なんて野暮は言いっこなしですか)じゃない、拙著『赤死病の館の殺人』へのご感想ありがとうございます。うまく当方の手品に乗ってくださってうれしい限り。併録の「疾駆するジョーカー」の評価はほんっと「マルバレだよ〜」と「鮮やかに一本決まった!」の真っ二つに分かれますね。このあたりのさじ加減が難しいところで……。藤田新策さんの表紙はやはりいいでしょう。これを個人的に見たいだけのためでも『×××の館の殺人』シリーズは続けたいものです。

 偶然にも同じ苗字なので、僕と編集氏の打ち合わせの際などに大混乱をきたす藤田香さんのイラストもお褒めにあずかりよかったよかった。 あ、そういえば最初のころは新島ともかは「少年っぽさ」が属性としてあったんだ。それがいつのまに……謎だ。

 それと、藤田香さんを逃がすも何も、あの人は僕の『明清疾風録』のイラストを描いたのをきっかけに(でもないんだけど)会社を辞めるという暴挙をした人なので責任がないでもありませんのじゃ。というわけで、今月25日発売のミステリマガジン所載の短編「探偵映画の夜」も藤田香さんの挿絵であります。

 とにかく、こちらの細かい注文や資料に沿ってきっちり描いてくださるので、そういうことが要求される場合には、ついつい「……藤田香さんに頼みましょうか」「そうしましょう」というのが編集氏との了解事項となっております。ご本人には、災難と思ってあきらめていただくしかありますまい。

2514.中身は観た事無いけど。 投稿者:やずみ  投稿日: 9月10日(月)03時16分16秒

お久しぶりでございます。
『スーパージャイアンツ』大昔にレンタルビデオで見かけたことはあります。
DVDも四五枚くらいのBOXで出てたのを見かけたことあります(去年か一昨年)。バラで売り出したかどうかは不明ですが、探せばBOXもまだあるんじゃないでしょうか。

遅ればせながら、『赤死病の館の殺人』面白かったです。
「疾駆するジョーカー」はマップ見たらトリックが読めてしまいましたが、表題作では見事にミスリードにひっかかり(リラ荘のネタをつい思い出してしまって)、最初の到着シーンから館の作りの謎までワクワクしながら読めました。
あと今回も表紙がシンプルでいいなあと思いましたが、つけくわえてラストのイラストも非常によかったです。新島ともかはどう見ても少年と見間違うようには見えませんが、美人ならば問題なし。森江春策も美男系としては文句無いです。
しかし芦辺さん、こうなりゃ藤田さん逃しちゃいけませんぜ。オフィシャル絵描きさんとして認定されたらいかがでしょう(勝手なことを)。きっとヤング系の読者も引っ張ってこられると思います。

2513.いらっしゃいませ、チーフさん! 投稿者:芦辺 拓  投稿日: 9月 9日(日)19時48分29秒

>チーフさん

 ようこそのお運びありがとうざいます。勉強だなんてとんでもない、どうかお好きな話題にておくつろぎください。いやー、一時はどうなることかと思いました。僕も下のようなことを書いた手前、すぐそのあとに多羅尾伴内の話題を書き込むわけにもいかず困っていたりして。ともあれ、引き続いてのお気軽な書き込みを期待しております。

 谷中の「大名時計博物館」は下記のページをごらんください。簡単ですが、地図のページにもつながっています。何しろ私設の博物館のため、夏場から9月いっぱい休館していたりしていまして、お行きになる前に確認が肝要です。実に雰囲気のあるいいところですよ。

http://homepage1.nifty.com/nikaido/mus/daimyou.htm


2512.初めて書き込みいたします。 投稿者:チーフ  投稿日: 9月 9日(日)18時33分35秒

はじめまして。「赤死病の館の殺人」のあとがきにあるウェブサイトを見てこちらにお邪魔しました。
だけどこちらの掲示板にお集まりになる方々って、すごい人ばかりですね。二階堂黎人さんに早見祐司さん、管理人を深川拓さんがされているのも驚きです。これも芦辺先生の人徳なのでしょう。
話題も砂漠の魔王からスーパージャイアンツまで、バラエティに富んでいますね。私には少々難しい話題ばかりですが、常連の方々の書き込みを見て一生懸命勉強しますので、どうか破門にだけはしないで下さい。
それと、芦辺先生にお聞きしたいのですが、「和時計の館の殺人」で触れられていた谷中の大名時計博物館へは、一般の人も入れるのでしょうか? 私もぜひ一度実物の和時計を見てみたいと思っているのですが。教えていただければ幸いです。

2511.ごらんのようにここはどんな話題でもOKなんです>ROMの皆様 投稿者:芦辺 拓  投稿日: 9月 8日(土)20時58分46秒

 ……ですから、われと思わん方は「砂漠の魔王」から「スーパージャイアンツ」へと怒涛の展開を見せつつある流れに一石を投じてください。ていうか、助けて。誰か何とかしてください。

>にじますさん

 僕も「あとがき」はみなさんとくつろいで喋っている感じで(一方的といやそうですが)好きなので、お気に召してよかったよかった。まあ、必要以上の自分語りにならないよう気をつけます。しかし、にじますさんの書き込みも、このレトロの流れに押し流されてしまったなあ。まだ見ていただいてます、その他のみなさんも含めて?

2510.スーパージャイアンツ 投稿者:二階堂黎人  投稿日: 9月 8日(土)19時52分11秒

スーパージャイアンツは、CSのファミリー劇場で、時々再放送してますね。

2509.破門希望 投稿者:早見裕司  投稿日: 9月 8日(土)03時54分18秒

私も「誰の屍体か」見ました。藤真利子が久々に、大女優の役で貫禄を見せて
いて、いいドラマだったと思います。
ちなみに、うちのかみさんが、ドラマでの「ゴミの不法投棄」が原作では何に
なっていたのか気にしていたので、どなたかよろしければ、メールででもご教
示いただければ幸いです。というのは……。
すみません、私、実は、鮎川哲也さんというと、書庫にあるのが「死者を鞭打
て」一冊だけなんですぅ(カミングアウト)。
こんな私は、やっぱり破門でしょうか。

http://www.hayami.net


2508.では私はハモンド・オルガンを弾きましょう(懐かしの林家三平ギャグ) 投稿者:田辺 正幸  投稿日: 9月 8日(土)02時39分53秒

う〜む、またしても出入り禁止になってしまったか……。

しかし宇津井健氏を「モッコリおじさん」というのは、往年のSFドラマ「スーパージャイアンツ」からの印象だと思いますが、この作品、国内でビデオもしくはDVD販売しているのでしょうか? 私はいつか渋谷のタワーレコードで、アメリカの輸入ビデオのコーナーに並んでいるのを見た記憶があります。これも「逆輸入」の一例でありましょうや? (ちなみに、私は黒澤明監督の『七人の侍』がまだ国内でビデオになっていない時分、アメリカ版のビデオを取り寄せて見ました。日本映画に英語の字幕がついているというのも不思議な体験でしたが……)

観世栄夫氏の演じた鬼貫警部というと、77年に土曜ワイド劇場で放映された『人それを情死と呼ぶ』ですね。この年に「悪魔が来たりて笛を吹く」も放映されていましたっけ……。

2507.破門というのは冗談ですが 投稿者:芦辺 拓  投稿日: 9月 8日(土)02時14分54秒

 ……というより入門してない人をどうやって破門するのか。

 しかし『鮎川哲也読本』での「チェックメイト78」その他のドラマ化に関する拙文、とある別の本にそっくり丸写しされてましたね。萩尾みどりさん扮する宮城刑事のファーストネームがわからなかったので記さずにおいたら、その本も苗字だけしか書いていなかった……。

 それはそれとして、鬱意見じゃなかった、宇津井健の鬼貫警部はやっぱり許さん。あんなモッコリおじさん(コサキンの聴きすぎか?)。「鬼ツラ」という語感からキャステイングしたのか、能楽師で俳優の観世栄夫氏(古谷一行版「悪魔が来りて笛を吹く」の目賀博士!)が演じた鬼貫も顔が怖くて凄かったですが。

2506.原稿一本脱稿直後の脳髄過熱状態につき乱心乱筆ならびに怪電波の儀、御免蒙り申し候! 投稿者:芦辺 拓  投稿日: 9月 8日(土)02時03分59秒

 どうぞどうぞご自由に乗っ取ってください>ランプさん、二階堂さん

 ただし、福島鉄次「砂漠の魔王」の何たるかを知らない人のために(実はわしもよく知らん)、なんか解説しとかねば。というわけで下記の二階堂氏日記(9月10日付)参照。何で、僕がそこまで。

 宇津井健の鬼貫警部というのはけしからんので(皆さん、そう思いますよねえ?)、田辺さんを当分のあいだ本掲示板出入り禁止にいたします。トップページのほかはトリック写真館のみアクセス可。

 多羅尾伴内の脚本家・比佐芳武氏は「お前は水だきの食べ方が下品や」とかいってすぐ出入りの人を破門したそうで、僕も誰かを破門したくなったので田辺さんを血祭りにあげることにしました。

http://homepage1.nifty.com/NIKAIDOU/nikki-log/NI2000-09.htm


2505.『チェックメイト78』のDVD化を切に望む! 投稿者:田辺 正幸  投稿日: 9月 7日(金)22時00分18秒

先週放映されたものを録画したまま、見ることが出来ずにいた火曜サスペンス劇場の『刑事 鬼貫八郎L 誰の屍体か』をようやく見ることが出来ました。
う〜む、大地版鬼貫ものとしては、これが最高作ではないでしょうか。
原作が短編だったためもあるのでしょうが、犯人の欺瞞を暴く過程も過不足なく克明に描かれていました。このシリーズの過去の作品は、鮎川先生の伏線がぎっしり散りばめられた長編を無理矢理二時間のドラマに仕立てていたため、かなりひどい出来だったのですが……。
それにしても、大地康雄氏は確かにいい役者ですが、あの鬼貫警部の設定は何とかならないのでしょうか。鬼貫警部が妻子持ちで(近松由美子との純愛はどうした?)、しかも糖尿病を患っているとは……。
私自身は鬼貫警部は、絶対宇津井健氏のイメージだと思うのですが……。「角張った顎に潤んだ瞳」という鬼貫警部の風貌は、宇津井氏にぴったりではありませんか。宇津井氏の主演による『黒いトランク』をぜひ見てみたいものです。

その意味でDVD化が待たれるのが、芦辺さんも『鮎川哲也読本』の中で触れておられるテレビ朝日系の刑事ドラマ『チェックメイト78』。鮎川先生の倒叙ものの短編を原作に、警視庁半蔵門分室の佐賀警部(松方弘樹)と宮城刑事(萩尾みどり)が完全犯罪を崩していく過程を描いたものですが、その質の高さは眼をみはるばかり。「古畑任三郎」など足元にも及びません。(ただし、シリーズ後半には脚本家のオリジナル脚本による作品もあり、鮎川先生の作品を原作にしたものと比べると著しく出来が劣っています)
私が一番印象に残っているのは、短編『囁く唇』を原作にした『口紅を塗る警部』でしょうか。あの複雑な列車を利用した時間錯誤のトリックを見事に映像化していました。二十年前にこれほど質の高い推理ドラマがあったことを若い世代に知ってもらう意味でも、切にDVD化を望む次第です。

2504.そうなんですよ 投稿者:アセチレン・ランプ  投稿日: 9月 7日(金)20時49分10秒

「冒険王」に広告が出ているんです。
きっと広告だけで出てないと思うんだけどなあ。

ところで
「砂漠の魔王」で乗っ取っていいのかしらん。

2503.え? 投稿者:二階堂黎人  投稿日: 9月 7日(金)19時30分09秒

え? 10巻目なんてあったんですか。驚き。

2502.訂正 投稿者:アセチレン・ランプ  投稿日: 9月 7日(金)16時50分34秒

すいません10巻でした・・・・
9巻は別冊太陽にも写ってます


2501.「砂漠の魔王」9巻 投稿者:アセチレン・ランプ  投稿日: 9月 7日(金)16時46分59秒

>二階堂様
「砂漠の魔王」の第9巻って、幻の1冊と言われてますね。
秋田書店の人たちも見たことがないとか・・・・・

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